【ロンドン】ハリーポッター・スタジオツアー体験記①

イギリス観光

世界中に大勢のファンがいる「ハリーポッター」。映画化が終了した今でも、未だにその人気は衰えを知らない。舞台がイギリスということもあり、イギリスと聞けば〝ハリーポッター〟をイメージする人も最近では多いのではないだろうか。そんな大人気シリーズだが、イギリスには何とその世界観に浸れるアミューズメントパークがあるのをご存知だろうか?

それが「Warner Bros. Studio Tour London – The Making of Harry Potter」、通称〝ハリーポッター・スタジオツアー〟だ!!

実は自分も渡英してからずっとに行ってみたいと思っていてようやく訪れる機会に恵まれたので、今回は現地での様子について紹介していく。正直、アズカバンくらいまでしか覚えてないなぁ〜という自分のようなにわかファンでも十分に楽しめる内容だったので、是非チェックしてみてほしい!

当記事内では写真や記述等でネタバレを含む箇所がございます、ご注意下さい。

エントランス

ロンドン中心部、ベイカーストリート駅のバス停から全面ハリーポッターカラーのダブルデッカー(二階建てバス)に揺られること約40分、いよいよワトフォードのハリーポッター・スタジオに到着!

空も快晴で、入場前から既にテンションは上がりっぱなし!

チケットをスキャンし、セキュリティーチェックを経て、いよいよ施設内へ!

デジタルガイド付きチケットを購入している方は、忘れずにカウンターでオーディオセットを受け取ろう! ちなみにガイドは、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、日本語、ロシア語、ブラジルポルトガル語、中国語の9か国語に対応している。(2022年現在)

いざ入場すると、まずは広々としたエントランス!

天井からは『炎のゴブレット』に登場した巨大なドラゴンのセットが吊るされていたり、『ファンタスティック・ビースト』の衣装なども展示されていた。

スタジオ・ツアーへ出発!

作者「J.K. ローリング」の言葉が来場者をお出迎え

開演時間になると、いよいよスタジオ内に入場することができる。

〝聴きたいという人がいない限り、物語は存在しない——〟という、作者 J.K.ローリング の想いを乗せた一文が来場者を出迎えるとともに、これまでのシリーズの歴史を振り返りながら奥へと進んでいく。

階段下の部屋

通路を進んで行くと、何やら見覚えのあるセットを発見!
これはもちろんダーズリー家の階段下、つまりハリーがホグワーツ魔法学校の寮に移るまで生活していた部屋だということは、にわかファンの自分でもすぐに分かった。

ちなみにこのセットは映画内で実際に使用されたものということで、マニアにとっては興奮モノだろう。

スタジオ内パスポートをゲット!

通路を歩いている途中、スタッフが何かを配っているのが見えたので近づいてみると、何やら〝パスポート〟と書かれたオレンジ色の冊子を配っていた。群がる子供たちを押し退けて一生懸命手を伸ばすと、ようやくゲットできた!

開いてみると、中身はスタジオ内に7箇所あるスタンプ用の冊子となっていた。
ちなみにスタンプはインクでなく鉄製の型を押し付けて紙に形を付けるといったクラシックなもので、しっかり写すのが想像以上に難しかった。子供が軽く押した程度では何の形も付かないので、綺麗にスタンプを集めたいなら大人のヘルプが必須だと思う。

プロローグ

通路の奥まで進むと大きな扉が出現、スタッフに誘導されて多くの来場者とその部屋へと進むと、これから始まるツアーに向けてより気持ちを高めるための演出が始まった。

言葉で説明するのは難しいが、いわゆるプロローグ的な感じのやつで、例えば東京ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」の最初の演出(伸びる絵の場所)に近いと言えば、分かってくれる人は分かってくれるはず。

ちなみに、ここでの写真撮影は禁止。

ホグワーツ魔法学校の食堂

演出が終わって扉が開くと、ホグワーツ魔法学校の食堂が再現されたエリアが出現!

木製の長テーブルの上には生徒たちの食器類が用意され、各寮の制服やエンブレムなどが展示されていた。スリザリン、カッコいい!!

宙に浮くロウソク

『賢者の石』でハリーたちが最初にホールにやってきた時に印象だった、宙に浮かぶ無数のロウソク。

実際にロウソクでコーティングしたオイルキャンドルを天井のセットにぶら下げて使用したとのことだが、撮影初日に熱で溶け出したろうが下のテーブルに垂れ落ちるという事が起き、出演者の安全も考えてその後はほとんどをデジタル効果に変えたのだそうだ。

動く階段

ホグワーツ魔法学校内にある、有名な動く階段。

映画ではこの階段はグリーンバックを背景に撮影され、その後、多くのミニチュアと合成して動く階段が幾つもあるかのような演出が作られたのだそうだ。

肖像画

壁一面に並ぶ肖像画の数々はかなり精巧に作られており、実際にあったんじゃないかと思えるほど。

ホグワーツ魔法学校には約350もの魔法使いや魔女の肖像画が飾られていたそうだが、その中には感謝のしるしとして映画関係者がモデルになった肖像画も多数存在してるという。

グリフィンドールの男子寮

グリフィンドール男子寮のセット。

真ん中がハリーのベッドで、右がロンのもの。左に見えるのは黒人学生のディーン・トーマスのベッドで、サッカー好きの彼のベッドにはプレミアリーグ「ウエストハム」のシーツが敷かれている。

架空の物語ではあるが、こういう細かい設定があるとキャラクターの魅力がより伝わって嬉しい。

ダンブルドア先生の校長室

ダンブルドア先生の校長室は天井が高く、本や見たこともない魔法器具で埋め尽くされていた。きっと悪から世界を守ために色々なことをこの場所でやっておられたのだと思う。

日本の校長先生と言えば、朝礼が長いとかたまに出てきてニコニコしてるとか、基本的に何の印象も残らない人物の代表格だと思うが、このダンブルドア先生の元であればもう少しまともな人間になれていた気がする。流石はあのヴォルデモートも恐れる人物というだけあって、その空間にいるだけでどこか心強い雰囲気があった。

スネイプ先生の実験室

スネイプ先生の実験室には、魔法薬学で使用される多くの素材が壁一面に並んでいる。光の届かない薄暗い部屋がスネイプ先生の雰囲気を表していて、どこか不気味さが漂っている。

ハグリッドの小屋

半巨人の魔法使いであるルビウス・ハグリッドの小屋のセット。ホグワーツ敷地内に建っており、映画内でも頻繁に出てくるので見覚えのある人も多いはず。

個人的にはロンがナメクジの呪文に掛かった時、ここで壺にナメクジを吐き続けていたシーンが一番記憶に残っている……

クィディッチの小道具

魔法界の伝統スポーツ「クィディッチ」のユニフォームや小道具などのセット。

〝シーカー〟と呼ばれるポジションの選手が「スニッチ」という羽根の付いた黄金のボールをキャッチするまで永遠に試合は続く、という過酷なもの。箒に乗って空を飛ぶのですら高い技術が求められるのに上空で激しく動き回るのだから、いかにプレイヤーが運動神経に優れているのかが分かる。

ちなみに作者の J.K. ローリング氏によるとクィディッチはW杯の競技にもなっており、我らが日本代表は2014年大会初戦においてポーランドを、準々決勝で優勝候補のナイジェリアを破り、準決勝では優勝したブルガリアに敗れたものの3位決定戦でアメリカとの日米対決を制して見事ブロンズメダルを獲得したそうだ(笑)

②に続く……

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