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真冬のイギリスでプレミアリーグ初観戦!〜楽しみ方と注意点〜

サッカー
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先日、イギリスで English Premier League を観戦してきた!!

ヨーロッパ5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)の中でも一番競争力が激しく、世界中から猛者が集うそのリーグの熱気を肌で感じることができたので、サッカーが好きな方は是非読んでみてほしい ⚽️

後半では冬のプレミアリーグを観戦する際の注意点などについても触れているので、今後ヨーロッパでのサッカー観戦を考えている方にも参考になるはず!

イギリスのフットボール文化について

まず初めに、イギリスのフットボール文化について少し触れておきたい。

〝野球〟がアメリカを象徴するスポーツであるように、イギリスを表す際によく使われるのが〝サッカーの母国〟という台詞。

日本では「サッカー」と呼ぶがそれはアメリカ式であって、本場では「フットボール」と呼ぶ。イギリス人にとってフットボールは特別であり、週末はスタジアムやパブで友人たちとビール片手に盛り上がるのが、よくある休日の過ごし方 🍺

イギリスで生まれたサッカーは今や世界で最も人気のスポーツとなり、中でもイングランド1部 イングリッシュ・プレミアリーグ(English Premier Leagueは最高峰リーグとして世界中から成功を夢見る選手が集まる場所として知られる。

それに伴い巨額のお金(移籍金、スポンサー収入、放映権、チケット/グッズ収入……)も動くため、国にとってもフットボールは非常に重要なビジネスとなっている。過去にはプレミアリーグの放映権収入が100億ポンドを超えたという記事も出ており、日本円に換算すると、約1兆6000億円ということだそう 💰

観戦記

というわけで、ここからは実際に観戦した様子について伝えていく。

自分が観戦した試合は、ノリッジ・シティ vs マンチェスター・シティ!!

初めてのプレミア観戦でいきなりシティの試合が見れるとは思っていなかったので驚いたが、お義父さんが熱狂的なノリッジサポーターということで、もちろん席はノリッジ側に(笑)

今回はまずお義父さんの兄夫妻が住むノリッジ近郊のお宅にお邪魔して、その後、ナイトゲームに向かうということに。

メンバーは自分、お義父さん、そしてお義父さんの姉の旦那さん(普段はトットナムを応援)ということで、年の離れたおじさんたちと丸一日過ごすということに若干の不安があったが、果たしてどうなることやら……

英国の田舎風景を通り抜けて…

ノリッジ(Norwich)はイギリス東部ノーフォーク州の州都であり、ロンドン中心部からは電車で約2時間ほどの距離。

今回は自分たちは電車でなく、お義父さんが運転する車でイギリスの田舎風景を楽しみながらのんびり向かうことに。

休憩を挟みつつ高速道路を1時間半ほど走り、一般道へ下りると、大都市ロンドンでは決して見られない牧歌的な風景が一面に広がっていた。

山に囲まれる日本の田舎とは違い、イギリスの田舎はどこまでも平原なため見晴らしがよく、天気が良い日は車を走らせていて本当に気持ちがいい。

牧場も多く、牛や馬、羊などの家畜がのんびり過ごしている様子も数多く見られた。

筋金入りのノリッジサポーターのお義父さんと、その誘いを断り切れず初めてノリッジの応援に参加することになったトットナムサポーターの義弟さん。車内でも話すことはサッカーのことばかりで、まだ贔屓のチームを決めかねている自分を仲間にさせようと必死に口説いてきたが、実は既に心はアーセナルに傾きかけていた。もちろん、そんなことはまだ言えず……😂(笑)

のんびりとした景色を楽しんでいる間に、お義父さんの兄夫妻のご自宅に到着。

初対面で緊張していた自分にも優しく接して下さり、まるで祖父母の家に遊びに来ているような感覚になった。

お年寄りのワンちゃんも、ヨボヨボとお出迎え。自信なさげにこちらを見る姿は、どこか愛嬌があって可愛い 🐶

ご夫妻が自慢げに見せてくれた、こちらのオフィシャル・プログラム。なんと1966年という年季の入ったもので、当時バーミンガム・シティと対戦した時のもの。

小さなクラブでも、こうした熱心なオールドファンがイングランドには大勢いる。彼らにとって〝フットボール〟がいかに特別であるか、50年以上前の保存状態の良いパンフレットから伝わってきた。

お義父さんたちの昔話もそこそこに、お待ちかねのランチタイム。お手製のトマトソースのペンネに、サラダ、ガーリックトースト、デザートにフルーツなど本当に満腹になるまで食べさせて頂き、いよいよ観戦準備は整った!

食後はイギリスらしく紅茶を頂き、出発まで一足早くに始まっていたマンチェスター・ユナイテッド vs サウサンプトンの試合をチェック。

今回ノリッジと対戦するマンチェスター・シティは、昔はユナイテッド〝じゃない〟方のクラブという印象が強かったが、今や世界中からスター選手を集めるヨーロッパ随一のビッククラブへと変貌した。ちなみにノリッジは典型的な下位クラブで、1部と2部とを毎年行き来しているような感じ。

いずれにせよ圧倒的な戦力差があるため、やはりシティが勝つだろうというのが大方の予想だが、サッカーはやってみなけりゃ分からない。

ちなみにリーグ戦の成績を見てみると、試合前の時点でシティが首位なのに対して、ノリッジは下から2番目の降格圏にいるという構図。リーグ優勝、チャンピオンズリーグ制覇に向けて邁進するチームに対して、ノリッジは一体どこまで耐えられるのだろうか……

キャリー・ロードへ到着!

試合が始まるまで1時間以上あるにもかかわらず、ノリッジのホームスタジアム Carrow Road には既に大勢のサポーターが駆けつけて盛り上がり。

とはいえお義父さんが言うようにノリッジのサポーターはリーグの優等生的な存在らしく、発煙筒を焚いたり、狂ったように大声でチャントしている集団は見かけず。ノリッジという町自体が落ち着いており、イギリス国内でも犯罪率の低い場所ということがサポーターの質にも表れているような気がした。

というわけで、早速スタジアムの中へ!

どのスポーツでもそうだが、会場に足を踏み入れた時の感動は言葉では言い表せない雰囲気がある。〝これが世界最高峰のプレミアリーグなんだ……〟と興奮を隠しきれなかった。小さなクラブとは言え、プレミアリーグにいるということ自体がとても凄いことだ。

キャロウ・ロードはコンパクトにまとまった小さなスタジアムで、ピッチと客席との距離が近く、プレミアリーグ初観戦の自分にとっても非常に楽しみやすそうな感じ!

スタジアム入りした時はちょうどシティの練習中で、ラーヒム・スターリング(イングランド代表)、フィル・フォーデン(イングランド代表)、イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表)、リヤド・マフレズ(アルジェリア代表)など錚々たるプレイヤーがすぐ目の前に……!!

ただ〝世界最高のミッドフィールダー〟との呼び声高いケビン・デ・ブルイネ(ベルギー代表)は今節はスタメン外となっており、レギュラーメンバーとは離れた場所にいたため近くで見ることは叶わず……

観客で埋め尽くされた満員のスタジアム。

奥に1ブロックだけ用意されたアウェー席も熱狂的なシティサポーターで壁のごとく埋め尽くされていて既に凄い熱気。選手入場が始まるとフラッグを振るノリッジサポーターの「Yellows!!」という叫び声がスタジアムにこだまする。コロナ以降、このように大声を出して叫ぶのは久しぶりだったので一瞬躊躇してしまいそうになったが、これが本来あるべきスポーツの姿だと再認識。

そして、いよいよキックオフ!

前半20分くらいまではテーム・プッキ(フィンランド代表)が何度かゴールチャンスを作る場面もあって〝もしかして……〟と思わせる瞬間も何度かあったが、徐々にシティに押し込まれる時間が増えてきて、31分に遂に失点。

それでも以降はなんとか耐え抜き、前半を0ー1で折り返す。「1点なら上出来だよ」というお義父さんの言葉には、これからやってやるという自信に溢れていた。

後半に入って、売店で買ったチョコレートバーとコーヒーを交互に口に含みながら観戦。とにかく真冬のイギリスは寒く、暑いコーヒーでも飲んでいないと観戦に集中できない。

一泡吹かせてやろうという雰囲気のなか始まった後半だったが、すぐにフォーデンに追加点を許すとスタジアムの空気は一変。シティの圧倒的な攻撃力の前にノリッジのディフェンスは徐々に崩壊していく。

その後、3点目を取られてしまうとサポーターたちが諦めてスタジアムを後にするようになった。

80分を過ぎた頃にようやくお義父さんも諦めがつき、〝そろそろ道が混むから……〟という理由で会場を後にした。

帰り道、離れていくスタジアムから突如として歓声が聞こえ、〝もしや……!!〟と思ってスマホを確認するが、得点はまたもやシティ……同じく会場を後にしていた他のサポーターから一斉にため息が漏れる(笑)

結局、試合は0ー4で敗戦。

前日からお義父さんにノリッジが数年前にシティに勝利した際のハイライトを幾度となく見せられていたものの、結局は予想通りの結果に。

個人的に「フォーデン」は素人にも分かるくらいキレっキレで、身体の動きが明らかに他のプレーヤーとは違っていた。実際に間近でプレー見て、虜になってしまった。これからイングランド代表を応援する際は、絶対にフォーデンを推そうと思った(笑)

いずれにせよ、初めてのプレミアリーグは大変貴重な経験になった。自国のリーグが世界最高峰なのだから、ファンの目が肥えないはずがない。アーセナルの富安選手やリバプール(現: ASモナコ)の南野選手、ブライトンの三笘選手など、近年ではプレミアでもコンスタントに活躍できる日本人選手が増えており、日本のファンにとっても嬉しい。

これからもっと色々なスタジアムに足を運んで、本場のフットボールを楽しみたい、そう思わせてくれる1日だった。

防寒対策は必須!

観客にとって冬のプレミアリーグを観戦することは、試合以上に〝寒さ〟との戦いでもある。

雪は降っていなかったので伝わりにくいかもしれないが、乾燥した風が吹き付けているので予想以上に身体が冷えた。ダウンジャケットやヒートテックなどの暖かいインナー、それにニット帽と手袋は忘れずに持っていこう!

UNIQLOのウルトラライトダウンは軽くて人気だが、真冬のイギリスの寒さを凌ぐには少しもの足りない気もする。おすすめはアウトドアブランドのしっかりしたダウン。自分はモンベルのダウンを着ていたが、それでもまだ寒いくらいだった……🥶

またイギリスはよく雨が降るので、レインコートがあれば尚良い。

スタジアム内の注意点

売店

売店では、ドリンク、ビーフパイ、チョコレートなどが販売されていた。どれも軽食といったような感じで、日本のようにカレーやラーメンなどガッツリ食べられるものはなさそうだった。

ちなみに支払いはカードのみ、現金は使えないので注意!

トイレ

小さなスタジアムなので、トイレも小規模。

というわけで、皆が一斉に席を立つハーフタイム中はトイレは大混雑するので注意した方がいい。

女性陣は、できればハーフタイム前に用を済ませておく方が良さそうだ。

まとめ

初めてのプレミアリーグ観戦ということで、最高に楽しめた!

ノリッジは負けてしまったが、プレミアのビッグクラブの試合を生で観戦できたというのは一生の思い出だ。

これからは是非とも色々なスタジアムに足を運んで、もっとフットボールを楽しみたいと思う!

【Carrow Road】

Carrow Rd, Norwich NR1 3JE
Liverpool Street 駅より Great Eastern 本線 Norwich 駅で下車、徒歩10分

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