イギリス配偶者ビザの申請書類とオンライン提出の流れ

ビザ情報

この記事では、自分がイギリス国内で婚約者ビザ → 配偶者ビザに切り替えた時のことについてまとめてみた。主にどのような書類を提出したのかについて話しているので、今後イギリス国内でビザ切り替え申請をしようと考えている方はぜひ参考にしてみてほしい。

※手数料等は全て2022年当時のもの

ビザ情報は頻繁に変わるため、最終的には英国政府ホームページ(https://www.gov.uk/uk-family-visa/partner-spouse)で確認されることをお勧めします。

「婚約者ビザ」と「配偶者ビザ」の違い

「婚約者ビザ」と「配偶者ビザ」は名前が似ていて混同しがちだが、実際はビザの条件面でかなり大きな違いがあると知っておきたい。

婚約者ビザ

  • ビザの期限 – 最大6か月(その間にイギリス国内で挙式する必要あり)
  • 就労 – 不可
  • NHS(国民健康保険サービス) – 加入不可

配偶者ビザ

  • ビザの期限 – 2年半(その後、再度2年半の更新がある)
  • 就労 – 可
  • NHS – 加入必須

配偶者ビザの申請書類について

イギリスで無事に挙式を終えてようやくひと段落、と思いたいところだが、6か月という婚約者ビザの期限が切れる前に、今度は配偶者ビザの手続きを済ませなければならなかった。

婚約者ビザの際は、イギリスに入国するためのビザということで申請書類を集めるのが大変だったが、今回は〝切り替え〟ということで婚約者ビザの際に提出した書類の使い回しもできたため、前回よりも大幅に時間短縮ができた。

以下に、自分が提出した書類についてまとめた。

          ⬇︎⬇︎

自分が用意したもの

  • Registry Office 発行の婚姻証明書(Marriage Certificate)
  • 挙式の写真(複数枚)
  • IELTS Life Skills A-1 の合格証明書(再利用)
  • 日本大使館から送られてきた在外選挙人証(念のため)

という感じで、今回自分ができたのは挙式の写真の書類作成くらいしかなかった。

婚姻証明書は挙式後に Registry Office に申請して(有料)郵送してもらうだけだし、在外選挙人証に関しては英訳があるわけでもなかったので特に意味もなかっただろうが、一応、大使館から送られてきた公式書類だったので気休め程度に付け加えてみた。

外務省: 在外選挙とは

妻(イギリス人)に用意してもらったもの

  • パスポートのコピー
  • 直近6か月間の給与明細書(前回のアップデート)
  • 直近6か月間の Bank Statement(前回のアップデート)
  • 在籍している会社からの在職証明書(前回のアップデート)
  • P60(再利用)
  • 前夫との離婚証明書(再利用)
  • 所有車の車両登録証(Vehicle Registration)
  • 娘の出生証明書
  • 前夫の住所宛の光熱費等の請求書(複数枚)

奥さんの方が書類の数が多いので面倒くさそうに見えるが、こちらも実際は婚約者ビザに使用したもののアップデートや再利用が多かったのでそこまで大変ではなかった。

1つ、離婚した元夫と現在は別々に暮らしているという証明書類が新たに必要(二重結婚を防ぐため)とのことで彼に光熱費等の請求書のコピーを送ってもらう必要があったが、快く承諾してもらった。

彼女の両親に用意してもらったもの

  • パスポートのコピー
  • 光熱費等の請求書のコピー
  • 水道代の請求書のコピー
  • 自分が入国から現在までご両親に家で生活していると証明する確認状(Confirmation Letter)
  • 家が持ち家であるという証明書(不動産の登記事項証明書のようなもの)

イギリスではパスポートのコピーを証明書として利用する際、偽造を防ぐために公的機関に本人が直接赴いてパスポートチェック担当者のサインを貰うことになっているため、わざわざ平日に時間を割いてコピーを取ってきてもらった。

また、申請当時はご両親の家に住ませてもらっていたので、その家に関する証明書がいくつか必要だった。

オンラインでの申請方法

  1. 個人情報等の記入
  2. 必要書類のアップロード
  3. 2年半分の NHS 費用の支払い
  4. ビザ申請費の支払い
  5. バイオメトリクス登録の予約
  6. ビザ申請はバイオメトリクス登録後にビザ申請センターで完了

2年半という期限の配偶者ビザでは、イギリスの国民健康保険「NHS」の加入が義務付けられており、 £1560(日本円で約26万円)を一括払いする必要があった。そんなに払わせてビザが却下されたらどうするの?!……と不安に思う人もいるだろうが(実際、自分もそう思った)、その際は全額返金されるそうなので心配しなくてもいいみたい。

続いて、ビザ申請費 £1048(日本円で約17万4500円)をこちらも一括払い。こちらはビザが却下された場合でも返金されることはないので注意!

バイオメトリクスは英国政府が委託する UKVCAS(UK Visa and Citizenship Application Services)のウェブサイト上から予約。ロンドン市内にはバイオメトリクスを受けられるビザ申請センターが沢山あり、日本と違って選択肢が豊富なのが嬉しかった。

ただし注意点は、予約が「有料」であることも多かったということ。日本からビザ申請をした際はバイオメトリクスの予約にお金は掛からなかったが、ロンドンではビザ申請者が多いからか、予約が有料という場所も多くて困った。

予約には「スタンダード」と「プレミアム」が存在し、急ぎの人以外はスタンダードを選ぶはずだが、なんとスタンダードでさえ有料!しかも、めちゃくちゃ高い!!

自分
自分

さすがにバイオメトリクスに4万近くも払うのは、さすがに……だよね!

絶望感に浸りながらもウェブサイトをくまなく眺めていると、小さくこんな情報が!!

〝現在無料の予約枠も増やしているが、すぐ埋まってしまうため数週間先のものを探すとよい〟

お、もしかして無料もある?!

というわけで2週間以上先の日程をチェックしてみると……

16:00までの無料枠を発見!!!

バイオメトリクスの無料予約枠が見つからないという方は、2週間以上先の日程を確認してみることをお勧めする!

解答に悩んだ質問について

オンライン申請時、個人情報に関する様々な質問に回答しなければならないわけだが、その中で1つ個人的に解答に悩んだものがあったので一応紹介しておこうと思う。

If you were required to leave the UK, what country would you go to?

もしあなたが英国を去るように命じられたら、どこの国に行きますか?

Are there any factors which would make it difficult or impossible for you to integrate and establish a private life in that country?

あなたがその国で暮らしていくのに難しい理由等がありますか?

当然「日本」と答えるわけだが、奥さんには子供がいて、前の旦那さんのために子供と会う時間を設けたりしているので、彼女が日本で暮らすのは困難な理由に該当するのでは……と考え、どう解答すべきか議論になった。

最終的に、質問の意図としてはおそらく自国へ帰れない人々、例えばLGBT(性的マイノリティー)の方々などで、迫害や宗教上のジェンダーの法律等で自国へ戻れない理由の有無を知りたいのだろうと結論付けたが、奥さんはこの質問について「Unclear(わかりにくい)!」と言って怒っていた(笑)

ということで、シンプルに「No」と答えるのが日本人における正解のはずで、自分もそう答えた。仮にLGBTだったとしても、そのことが理由で日本に帰れない理由はないので、日本人ならおそらく「No」 一択なんじゃないかと思う。

ちなみに犯罪歴の質問欄は別にあるので、ここでは求められていないと判断した。

知っておきたい英単語一覧

最後に、ビザ申請の際に覚えておくと役立つ英単語を幾つか並べてみたので参考になればと思う。

  • Fee Waiver/費用免除者
  • Exclusion Order/退去命令
  • Pending/待っている、保留
  • Integrate/統合する、馴染む
  • Mandatory/必須の

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