イギリス配偶者ビザ(BPRカード)を手に入れた!〜婚約者ビザとの違いについて〜

ビザ情報

先月、配偶者ビザのオンライン申請とバイオメトリクスに行った話をブログに載せたのだが、あれから1か月ほど経って、ようやく自分の元に配偶者ビザが届いた。

というわけで今回は届いたビザがどんな感じだったか、また申請から受け取りまでどれくらいかかったなどをまとめてみようと思う。

イギリスのビザ取得を目指している方にとって参考になればと思う。

BPRカードとは?

配偶者ビザでは、婚約者ビザの時には無かった「BRPカード」というものを受け取ることができる。

BRPとは「Biometric Residence Permit」の略で、いわゆる「生体認証付在留許可証」のこと。日本の英国ビザ申請センターで登録した顔写真や指紋などの個人情報が入ったICチップがカードに埋め込まれている、大変重要なものだ。

婚約者ビザではパスポートに「入国査証」と呼ばれる黄色いシール型のビザが貼られていたが、配偶者ビザからはこのBRPカードが自分の滞在許可を証明するビザの役割を果たす。

見た目は、日本のマイナンバーカードにそっくり。

BPRカードに記載されていること

  • BPR カードナンバー
  • 氏名
  • 有効期限
  • 発行日
  • ビザの種類
  • 労働の可否

当カードはイギリス国内において正式な身分証明書として機能するため、これでもうパスポートを持ち歩く必要はない。

身分証ということでカードにはバイオメトリクス時に撮った顔写真も載っているのだが、最初に見た時は自分とは思えないほど眉毛が薄くしかプリントされておらず、身分証なのに絶対に人には見せたくないものになってしまった。やっぱり写真はカラーにしてほしい、どうしてイギリスの身分証は運転免許証にしかり、いつもモノクロなんだろう。

有効期限と配偶者ビザでできること

配偶者ビザの期限は2年半となる。
その後もう1度ビザを更新して、最終的に5年間このビザでイギリスに滞在することができる。

婚約者ビザと比べると、配偶者ビザは格段にパワーアップしていて、分かりやすく例えると婚約者ビザが〝お客様〟扱いだったのに対し、配偶者ビザでは晴れて〝住人〟と認めてもらえたような感じ。

NHS に加入したり、就労してお金を稼いだりなど、婚約者ビザでは認められていなかった生活上で重要なアクティビティーが配偶者ビザから可能になる。また就労が可能になったということでようやく胸を張ってイギリスの銀行に口座を開設しに行くことができるようになり、長期契約するのに銀行口座が必要だったスマホ用の通信回線の問題もこれで解消されそうだ。

申請から取得までの流れ

申請に必要な書類やバイオメトリクスに関することは以前の記事でも述べたので、今回はバイオメトリクス登録後の流れについて少し触れたいと思う。

・バイオメトリクスから約1か月後 → ビザが許可された旨のメールが届く。

・2日後 → BPRカードを発送したので48時間以内に到着する、とのメール。
また24時間以内に配達状況に関するメールが送られるともあったが、当日は金曜日だったため本当にメールが来るのか怪しいと感じていた。

・予想通りメールは来ず、週明け月曜日の朝7時頃にBPRカードが自宅へと届く。
受け取りにパスポートと住所確認のできるものが必要だったが、自分名義の bill(公共料金の請求書)などはまだ持っていなかったので、結婚証明書を見せてカードを受け取った。

ちなみにカード受け取り後にメールを確認すると、朝6時過ぎに「本日配達予定」のメールが届いていた。そんな急に言われても……という感じだし、イギリス人はどうやって宅配の予定を立てているのだろう。時間指定のできる日本の配達技術と比べると、イギリスはかなりアバウトな感じがした。

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まとめ

バイオメトリクス後はビザの許可が下りるのをひたすら待つだけの作業ではあるが、その待つだけという状況が結構苦痛だったりするので、ようやく解放されて素直に嬉しい。

今回のビザ申請については、ウクライナ情勢のこともあって遅れが出るかもしれない(難民ビザが優先)という話があったのでそこそこ時間がかかるかもしれないと思いながら待っていた。1か月以内ならそこまで悪くない気がするが、やっぱりもう少し早めにバイオメトリクスの予約が出来ていれば2週間程度で返事が来たんじゃないかな〜と思っている。無料の予約枠が少なすぎた。

何はともあれ、イギリスに来て半年が経とうとしているが無事に配偶者ビザまで辿り着くことができた。この文章を書きながら、これまでの半年間について考えて思うことが色々出てきたので、そのことについても近いうちに1記事書こうかと思っている。

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