タリスに乗って、アムステルダムからベルギーの首都「ブリュッセル」へと移動してきた「テムズの畔」の2人は、とりあえず荷物を預けにホテルへと向かった。
ホテル
今回宿泊するのは、ブリュッセル中心部にある「Hotel Hubert Brussels」。
特に下調べもせず街の中心部に近いというだけで決めたが、ロビーにビリヤード台が置いてあったり、ドリンク類が頼めるキッチンカーが置いてあったりとお洒落なデザイン。
レセプションの真後ろにあるレトロなSF感のあるエレベーターも、雰囲気があっていい。
ブリュッセルの街を歩く
ホテルへ荷物を置き、身軽になったところでようやく〝街ぶら〟開始。
石畳の道はスーツケースを引いて歩くには不便だが、ゆっくり散歩しながらだとヨーロッパの趣を存分に味わえる。
1847年から続くヨーロッパで最も歴史のあるアーケード、 Galeries Royales Saint Hubert(ギャルリー・サンチュベール)は一見の価値あり。
200メートル以上も続くアーチ状のガラス屋根の下には様々なショップが並んでおり、ウィンドウショッピングをしながら歩くだけでも古き良きヨーロッパの雰囲気を感じられる。
高い天井とガラス窓から差し込む光のおかげで建物の中にいても圧迫感が無く、多くの人が気持ち良くショッピングをしているように見えた。
賑わいを見せていた La Belgique Gourmade(ラ・ベルジーク・グルマンド)に立ち寄ってみた。
店員のお姉さんに勧められて試食用のチョコを食べてみたが、まろやかな口当たりで〝これぞ本場のベルギーチョコレート〟といった感じでとても美味しく、まず最初のお土産はここで決定。
世界遺産の広場へ
そして、いよいよ世界遺産の Grand-Place(グラン・プラス)へ。
細かな彫刻と金細工の施された建物に囲まれたその広場に入った瞬間、まるで中世のヨーロッパへとタイムスリップしてしまったような感覚になり、思わず息を呑んだ。
『レ・ミゼラブル』の著者で知られるフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが〝世界で最も美しい広場〟と称えたとも言われているが、まさに圧巻の景色だ。
かつては中世ヨーロッパにおける同業者組合の意味合いを持っていた〝ギルド〟と呼ばれる商人グループの拠点となっていた「ギルドハウス」であり、各建物は組合ごとに管理されていたようだ。
広場を見渡すように聳え立つゴシック様式の市庁舎は1400年代に建造されたもので、その大きさから広場で一番目立つ建物となっている。
こちらは「王の家」と呼ばれる、かつてビール製造業のギルドハウスとなっていた建物で、現在はブリュッセル市立博物館となっている。
気付かない人もいるかもしれないが、そんな世界遺産の大広場にはスターバックスもある。お洒落な外観とは対照的に、店内は誰もが知っている普通のスタバで特にスペシャル感はない。
世界遺産の大広場を後にし、人の波に乗ってさらに歩いて行くと何やらビルに描かれた絵を見つけた。
あれ、どこかで見たことがあるような絵だと思ったが、あの有名な児童書『タンタンの冒険』シリーズは、ベルギーの作家エルジェによってここブリュッセルで誕生したらしい。
「小便小僧」発祥の地へ
ブリュッセルでもう1つ有名なものが、「ジュリアン」と呼ばれるこちらの小便小僧だ。
今になっては世界中で見られる小便小僧だが、その起源がここブリュッセルだったと知っている人は多くないだろう。理由は諸説あるらしいが、おそらく最も有名なのは「昔、ブリュッセルが襲撃されて爆破の危機にあった際、とある少年(ジュリアン)が小便で導火線の火を消して町を救った」という武勇伝だ。
周辺のお店では小便小僧のチョコレートも沢山売られているので、お土産としても面白い。
そんな皆から愛されている小便小僧だが、実はかなり小さい(55.5cm)ので近付いて見ないとなかなかちゃんと見た気になれない。そのため〝がっかりスポット〟とも揶揄されてもいるらしいが、実はすぐ近くのワッフル専門店で本場のベルギーワッフルを食べながらだと全くがっかりしないと知っている人は少ないはずだ。
本場のベルギーワッフルを楽しむ
Le Funambule は、小便小僧のある場所から10歩ほどの所にある人気のベルギーワッフル専門店。
英語やフランス語が話せなかったとしても店内には写真付きのメニュー表と値段表が貼られているので、購入のしやすさという意味でもオススメできる。
出来立ての熱々のワッフルの美味しさは言うまでも無く、女性でもペロリと平らげることができるだろう。
というわけで少し長くなってしまったので、残りの様子はまた次回紹介することにする。
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