イギリスに暮らし始めて早くも2年以上が経っているが、家族、ご近所さん、仕事仲間、お客さんなどこれまでに本当に色々な人と出会ってきた。
そんな中、いまだに日々考えさせられるのが〝挨拶〟の仕方。
挨拶なんて〝How are you?〟でオッケーでしょ?
と思うかもしれないが、確かに「How are you?」さえ知っていればこちらから挨拶を言う分にはきっと困らないはず。ただネイティブが常にその表現を使うかと言われれば、実はそうではない。
というわけで今回は、実際にイギリスで日常的に使われている挨拶フレーズを「5つ」ピックアップして紹介していきたい! 🇬🇧
Are you all right?
〝Are you all right?〟は、イギリス人にとって最も定番な挨拶の1つかもしれない。〝All right〟と聞くと自分を心配しているように感じるかもしれないが、そうではなくシンプルに〝Hello〟程度の感じでしかない。
聞き慣れていないと考えてしまいそうだが、イギリスでは本当によく聞く挨拶なので、ワーホリや留学でイギリスに来ようと考えている方は必ず覚えておきたいフレーズだ☝️
How are you doing?
こちらもイギリスで頻繁に耳にする、ザ・定番フレーズ。
〝ハウ・アー・ユー〟をギュッと縮めて〝ハウユー・ドゥーイング〟と言えば、かなりネイティブっぽく聞こえるので是非試してみてほしい👍
How’s it going?
こちらも頻繁に聞く挨拶の定番なので、最初の2つに加えて絶対に覚えておきたいフレーズだ。
〝How is it going〟が正式な綴りだが、イギリス人は「How」と「is」をくっ付けて〝ハウズ〟と発音する。それに「it」を繋げて〝ハウズィッ、ゴーイング〟というと、ネイティブっぽく発音できる👌
オーストラリアでワーホリをしていた頃は〝How are you going?〟なんていう「How are you doing」とミックスさせた表現もあったが、これはオーストラリア独自の表現らしく、国や地域によって異なる言い回しがあって面白いと思った経験がある。
How are you getting on?
初めてこの表現を聞いてすぐに意味が分かったという人は、きっと相当な英語センスの持ち主だろう👏
簡単そうに見えるが理解するのが難しく、大学入試やTOEICに出てきてもおかしくなさそうな雰囲気があるが、ネイティブの間では意外と使われるフレーズなので覚えておくと他の人と差がつけられる。
get on =(バスや電車)に乗り込む という意味で使われるのが一般的だが、(物事)を対処する という意味で使われることもある。
例えば、久しぶりに会った友人から〝How are you getting on?〟と言われた場合、それは「対処する → うまくいく」という進捗状況について尋ねていることになり、うまくやっていますか、すなわち〝最近どうしていますか?〟という意味になる。
難易度が高いが、使いこなせるとグッとネイティブらしくなる表現だ 👍
How have you been?
こちらは現在完了形を用いた表現で、同じく〝最近どうしてた?〟という意味。
少し間が空いてしまった人と会話をする際によく使われる。「久しぶり」という意味では〝Long time no see〟が日本人にはよく知られているが、実際はあまり使われていない。
答え方としては〝I’ve been good〟と同じく現在完了形を用いて答えてもいいし、シンプルに〝All right〟や〝Not too bad〟と返してもOK👌
返答の仕方
I’m good/well!
「いい感じだよ!」と言いたい時は、これ。〝I’m good〟と言えばシンプルで分かりやすいし、〝I’m well〟と言ってもオーケー。
もっと調子の良い時は「I’m great!」と言えば上手く伝わる☝️
Not too bad
絶好調とまではいかないが特にこれといった問題のない時、ネイティブがよく使うフレーズがこれ。
普通に訳すと「そんなに悪くはない」となるが、実際は「悪くないね!」とポジティブな感情を表す際に使われる。Good に近いと思ってもらって構わない。
I’m OK
良くも悪くもない、まぁまぁな時はこのフレーズも使える。
日本人にとってはポジティブなイメージのある表現だが、実際にイギリスで暮らしていると〝OK〟は微妙な立ち位置で、場合によっては悪い方向に捉えられる可能性もある。自分は挨拶程度なら例えあまり調子が良くなかったとしても「I’m good, thank you」で済ませてしまうことが多い。
文字通り「大丈夫だよ」という意味だが、仕草や表情などによっては、向こうが心配して〝What’s wrong?/どうしたの?〟と尋ねる機会を作り出してしまうので、出来るだけ明るい顔で言うべし!
例えば食事をしたり映画を観に行ったりした際に「It was ok」と言ったりするが、それは「期待していたほどではなかったね」という意味で使われる。
ちなみに、日本人に馴染みの「so-so」はネイティブの間ではまず使われない。
Not really…
あまり調子が良くない時、正直にこう返答することもできる。
ただその後に必ず理由を聞かれるはずなので、しっかりと説明できる人に限った方がいいかもしれない。もしも〝Not really〟と言ったとして〝そうなんだ!ところで昨日ね……〟と返されたのなら、その人は間違いなくあなたに関心がないと思ってもらって構わない(笑)
Disaster /Nightmare…
「最悪だよ〜」と愚痴をこぼしたい時、ネイティブはよくこんな答え方をしたりする。 Disaster = 災害、Nightmare = 悪夢 という意味だが、最悪な状況を表す際によく使われる。
ドラマチックな返事の仕方なので、その状況を一刻も早く誰かに聞いてもらいたいという気持ちが前面に出てもいる(笑)
Not really……がシリアスな印象を与える雰囲気なのに対し、こちらは「これかバンバン愚痴ってくぜ〜」という、ある意味ポジティブ要素を含んだ表現でもある(笑)
まとめ
というわけで、今回は英語の挨拶フレーズについて紹介してきた!基本的なものからネイティブしか使わないようなものまで、挨拶に限って見ても様々なバリエーションがあって面白い。
初めて外国に行く人にとっては挨拶でさえ緊張するものだと思うが、気持ち良く会話をスタートさせるためにも是非ともしっかりと挨拶できるようになろう!
最後にどうでもいい話をすると、高校野球の名門「明徳義塾」の馬淵監督と「智辯和歌山」の監督だった髙嶋監督が対談の中で「アメリカを訪れた際の過ごし方」について語っている動画があって、本当にその通りだと思ったので、自分も挨拶はしっかりするように心掛けている。
〝たかが挨拶、されど挨拶〟
是非とも、自信を持って英語で挨拶ができるようになろう!!
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