咳が止まらず……
少し前の話になりますが、ある時から痰が絡む咳が止まらなくなってしまいました 😷
そのうち治るだろうと暫く放っておいたものの、治るどころかだんだんと酷くなってしまい、終いには40度近い熱も出てしまって完全にダウン。
息をするのも苦しくなり始め、〝もしやこれってコロナでは……?〟と徐々に不安になり始めたため、奥さんに病院に連れて行ってほしいと頼んでみました。
すると……
「病院は本当にヤバい時に行くのであって、この程度では行かれません」
と、まさかの一刀両断!!

驚いてどういう状況なら病院に行けるのか尋ねてみると、「大量に血が出た時」とか「ガッツリ骨折した時」という答えが返ってきました。
〝それってもう手遅れじゃ……?〟😅
あまりに極端すぎる回答に半ば絶望しつつ、しかしこちとら40度近い熱と酷い咳で息をするのもやっとなわけで、これで病院に行けないと言われたら流石に文句を言わずにはいられない!
事前にイギリスの医療制度「NHS =National Health Service(国民保険サービス)」については調べてはいましたし、医療費が無料なんてどんなに素晴らしいシステムだろうと羨ましく思ってもいましたが、自分はまだ未加入なので、GP( =General Practitioner)と呼ばれるかかりつけ医にも受診できずにいました。
そもそもイギリスには日本のような個人病院はないらしく、医師はNHSに所属するかプライベートの医療サービス(それでも最終的にはNHSと繋がっているらしい)に所属するかの二択ということ。
そういうわけでイギリス人は体調が悪くなった際はまず自分が登録しているGPのところへ赴き、状況に応じてより大きな病院を紹介してもらうという流れが一般的のようです。
どこに行っても診てもらえる日本の医療システムとは、異なるわけですね。

しかも奥さんは自分のGPは信用できないなんて言うし、そもそも診療時間外なのでGPにも行けず、もはやこれまで……と悲嘆に暮れていたところ、
「じゃあ……」
と、彼女がおもむろにスマホを手に取り、どこかに電話をし始めてくれました。
するとどこかにつながったようで、彼女がかざすスピーカーの中から誰かが話す声が聞こえてきました。
「111に電話したから、ほら、ちゃんと症状を説明してね」
イギリスでは 111 が時間外診療の番号であり、電話を掛けるとオペレーターが医療アドバイスや病院の紹介をしてくれるのだそう。
というわけで自身の症状の説明をしたところ、炎症の疑いがあるとのことで病院が予約できるかどうか確認すると言われ、折り返し電話を待つことになりました。
長くなるだろうという奥さんの予想を裏腹に、意外と早く電話が鳴って1時間後に無事に病院の予約が取れました!
やった……やったぞ……!!
時間外診療へ

場所は、以前ブースター接種を受けにきた時と同じところ。
NHSのエリア拠点のような比較的大きな施設で、その中に時間外診療所も併設されていました。

受付で暇そうにスマホを弄っていた若いスタッフに予約があることを伝えると、少ししてから個別診療ブースに案内され、そのうちに優しそうな黒人のドクターの姿が見えました。

先生……咳と痰やべくて、もう死んじゃいそうです……
症状はあらかじめ電話で伝えていたので、補聴器で呼吸音を聞いてもらい、喉を見てもらいました。

喉真っ赤やで。OK、とりあえずこれ飲んどけ!

なにやら黄緑色の痰が出ていることから〝細菌感染の疑いあり〟とのことで、その場で「抗生物質」持ってきてくれました!
先生……これだよ、僕が欲しかったのは!!😭
帰り道、車内で奥さんが「よく抗生剤もらえたね〜!」と一言。
意味が分からず聞き返すと、なんでもイギリスでは滅多なことが無い限り抗生物質は処方してもらえないのだそう。
帰宅してお義母さんに話してみましたが、やっぱり同じ反応でした。
イギリスって、大変なんですねぇ。
その後の経過

処方された真っピンクの抗生物質を飲み始めて数日、痰が軽くなるなど症状は改善していったものの、今度は酷い下痢に悩まされることに。
抗生物質は腸内の善玉菌も一緒に死滅させてしまうため、副作用として下痢の症状が表れることが多いとのことで、正直これがキツかった…… 😅
抗生物質に効き目があるのは細菌性の感染症のみなので、少しずつ改善するにつれてコロナでないことも明らかとなりました。(その間にコロナ検査も数回しましたがやっぱり陰性でした)
全ての錠剤を飲み終わる頃には喉の腫れもほぼ収まり(咳はその後も暫く続きましたが)、体力が回復したことでようやく全快しました!
抗生物質に対するNHSのスタンス
NHSの抗生物質に関する立ち位置を疑問に思ったので調べてみると、ちゃんと見解が載っていました。

〝抗生物質は、感染症の治療にはもう日常的には使用されません〟
理由は、以下の通り。
- 多くの感染症がウイルス性のものであり、抗生物質では効果がないため
- 抗生物質はしばしば治療のペースを妨げたり、副作用を引き起こす可能性があるため
- 些細な症状に抗生物質を使えば使うほど、より耐性を持った細菌が表れる可能性があるため
なるほど、コロナみたいに訳わかんない細菌がまた現れたら、確かに怖いですもんね……
というわけで、イギリスの医療機関ではなかなか抗生物質が貰えないというのは事実でした。
でも必要な時にはちゃんと処方してくれるので、そこは安心してもらっても大丈夫かと思います 👌
いずれにせよ、健康でいるのが一番ですね!
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