こんにちは!
先日、配偶者ビザを更新するための準備として、約3年ぶりに IELTS Life Skills の試験を受けてきました!
というわけで、今回はその様子についてまとめてみます 📝
ビザの更新にあたって
更新と、その後の予定
配偶者ビザに切り替えてもうすぐ2年半、ビザの期限も残りわずかとなってきました。引き続きイギリスに留まるには、配偶者ビザを更新しなければいけません。
更新できれば、再びイギリスに2年半滞在できるようになります。
また更新後の2年半が終わると、いよいよ「Indefinite leave to remain」と呼ばれる無期限滞在ビザ、いわゆる〝永住権〟の申請が可能になります。
永住権への道のりは人によって異なりますが、自分は「5年ルート」と呼ばれる、配偶者ビザ(2年半)→ ビザ更新(2年半)のプロセスとなっており、現在ちょうど中間地点に差し掛かったということになります。
更新に必要な英語力証明
というわけで 英国政府のホームページ をチェックすると、ビザを更新するためには英語力の証明が必要とのこと。
ビザを取得する時はいつもそうですが、今回は少し条件が違っていました。
その条件というのが……
If you passed level A1, you’ll need to pass at least level A2……
(もし既にA1に合格していれば、今度は少なくともA2に合格する必要があります)
婚約者ビザを申請する際に「IELTS Life Skills A1」は取得しましたが、それ以降、新しく試験は受けていません。
従って、この条件を満たすために「A2」より上の試験に合格する必要が出てきました。
If you passed level A2, B1……, you can use the test result again for your application.
(もしA2, B1に合格していれば、そのテスト結果を再び使うことができます)
仮に「A2」か「B1」を既に取得していればビザ更新時に試験を受ける必要はなく、再利用できるとのことです。
「A2」と「B1」どちらを選ぶか?
- IELTS Life Skills A2 – イギリスで受験可能
- IELTS Life Skills B1 – 日本/イギリスで受験可能
IELTS Life Skills において〝A2 以上〟の条件を満たすのは、「A2」と「B1」しかありません。
普通に考えれば、より難易度が低く、ビザ更新の条件にも当てはまり、イギリスでしか受験できないというレア感満載の「A2」を受験する以外の選択肢はありませんが、実は意外にもこの段階で「B1」を受験する人も多いのだそうです。
一体、どうしてなんでしょうか?
「B1」が好まれるワケ
「A2」を受験すればいいはずなのに、それをスキップして「B1」を受けてる人が多い理由……
それはズバリ、「時間」と「お金」を節約できるからです。
IELTS Life Skills の受験料は、レベルに関係なく一律です。
円安・ポンド高が続いている現在(2024年11月)、イギリスで IELTS Life Skills を受験すると3万円を超える受験料となってしまっています…… 😅
そして、最も重要なポイントがこちら。
If you have a B1, B2, C1 or C2 level qualification, you may be able to use it after it has run out if…you’re applying to settle in the UK.
(もしも「B1」以上の証明書があるのであれば、有効期限が切れていたとしても、定住ビザを申請するために使用できるかもしれません)
これなんです!!
「Settle in the UK」という言葉は、最初に触れた Indefinite leave to remain =〝永住権〟のことを指しています。
つまり……
「B1」を早めに取っておくと、その後の永住権の申請の際に〝期限が切れていたとしても〟証明書を使い回しできる、ということなんですね。
ただし〝You may be able to use it〟と言っており、「絶対ではない」みたいな言い方をしているのは不安ですが……。
まぁビザに絶対はないので、そういう意味だろうと個人的には解釈しています 😅
受験会場
というわけで、ロンドンの幾つかの会場の中から家から近い Stratford(ストラトフォード)を予約して受験してきました!
先ほども説明した通り、今後のことも考えて自分も「B1」を受けることに。
最寄りのストラトフォード駅は、エリザベス線、ジュビリー線、ディストリクト線、ロンドン・オーバーグラウンドなど多くの路線が通る東ロンドンのターミナル駅。
Westfield Stratford City という大型ショッピングセンターと直通なので、買い物にも便利です 🛍️
こちらが試験会場、IELTSを主催するブリティッシュ・カウンシル本社です!
このエリアは2012年のロンドン五輪の開催に伴って再開発された場所で、新しく建てられた建物が多くありますが、このビルもその中の1つだったようです。
建物の中では撮影できませんでしたが、とても綺麗だったのでロンドン東部で IELTS Life Skills を受験予定の方には是非おすすめしたい会場です ✨
以下、担当した建築デザイン会社のウェブサイトに建物内部の写真が載っているので、興味のある方はこちらから見ることができます 👇
当日の試験について
パートナー
パートナーはウクライナ人の女性でした!
明るく気さくな方で、話す英語も分かりやすかったので助かりました ✨
パートナーだと知らされる前からずっと喋っていたので、試験時もスムーズにコミュニケーションが取れたのも良かったです。彼女は難民ではありませんでしたが、
待合室のテレビでロシアの軍事侵攻に関するニュースが流れた時は少しだけ故郷の話もしてくれました 🇺🇦
試験内容
セキュリティーチェックと本人確認を済ませた後、パートナーと一緒に入室。
試験官は中年のイギリス人男性で、口調もスピードも穏やかで聞き取りやすかったです 🇬🇧
試験内容は前回の「A1」とさほど変わらなかったような気がしますが、やはり難易度は上がっている気がしました。
以下、覚えている範囲で説明していきます。
- 自己紹介
- スピーキング
- リスニング
- ディスカッション
2〜4の順序が違っていたかもしれませんが、大まかな流れはこんな感じ。
自己紹介
- What’s your name?
- Can you spell it for me?
- Where do you come from?
- How long have you lived here?
自己紹介についての質問は、全受験者共通です。
スピーキング
特別な日に購入する物は何ですか? その理由は?
Special Occasion(特別な日)、というのがテーマでした。
どんなシチュエーションで、どんな物を買って、なぜその商品を選んだのか……などを準備期間の1分でまとめてスピーチする感じです。
それが終わるとパートナーから2つ、3つ質問をされるので、それに回答。
自分の番が終わると相手のスピーチに移って、同じように今度は自分が質問をするという流れでした。
リスニング
空港で荷物制限に引っ掛かった人がクレームを入れる話
リスニングのシチュエーションは〝クレーム〟に関するものでした。
音声が流れる前に試験官から先に問題を言われるので、その解答パートを探しながらリスニングします。音声を聴き終わると試験官から先ほどの質問をもう一度されるので、それに答えるという流れです。
質問は2つか、3つあったと思います。長い話じゃないので難しくはないです。
紙と鉛筆が渡されるので、リスニング中にメモを取ることもできますよ 📝
ディスカッション
旅行する国について
与えられたテーマは「旅行」でした。
どの国に行くか、その国を目的地にした理由は何か、その国でどんなことをしたいか……など、プランを立てる感じでパートナーと話を広げていきました。
試験後に感じたこと
公式では「B1」の試験時間は22分程度と書かれていますが、実際は緊張していたりするのでもっと短く感じるはずです。
個人的には、本当に一瞬でした。
いつも通り、試験時間と受験料が釣り合ってないよー、という愚痴を言いたくなる感じです(笑)
試験内容については、「A1」と比べると問題の質も上がっており、話す回数、時間も増えて、より高度なスキルが求められているように感じました。
試験が終わった後はやはり反省点というか、〝あそこはこう答えるべきだったー〟とか〝もっとこうすれば良かったー〟と思うことの方が多かったです。
一方、パートナーの彼女は「ねぇ、私たちって絶対合格じゃない?! これで落ちるわけないよね? やったー超嬉しい!!」とあり得ないほど強気で、改めて世界は広いと思い知らされました 😂
しかし、スピーキングとリスニングだけで合否を決めるってなかなか難しいですよね。採点基準がどうなっているのか気になって仕方ないです。
結果
結果は数日後にオンラインで発表され、その後、自宅に証明書が送られてきます。
「PASS」ということで、合格でしたー 👏
自分が合格だったということは、彼女は間違いなく合格なんでしょうね(笑)なんせ最後にハイタッチまでさせらましたから 😂
スタンプが〝London North〟になっているのは、単に証明書の発行場所が東ロンドンではないからなんですかね?
ちょっと謎ですが、個人的には『North London Forever』なので全然OKです!!⚽️
対策
IELTS Life Skills は「リスニング」と「スピーキング」のみで合否が決まるので、一夜漬けで何とかなるものではなく、対策がしづらいです。
地道に日々の英語力、特に会話能力を伸ばしていくことが大切です。
どんな人とパートナーになるかということにはこだわり過ぎず、誰とでも簡単な英語を使って会話ができるようになればOK、という心持ちでいれば大丈夫だと思います 👍
イギリスで受験する方なら、尚更ですね。
例えば、レストランでバイトをしていて特定の人とだけ会話ができないなんてことはないですから。仕事中は色んなお客さんとコミュニケーションを取らなきゃいけないわけで。学生だって、きっと同じだと思います。
ランダムなことを心配してもしょうがないですからね、割り切ってしまった方が得策です。
その上で、試験前の心構えとして以下の動画を視聴しておくことを勧めます!!
「A1」を受けた後の記事でも紹介したのですが、IELTS Life Skills について知るにはこの動画が一番です。
試験の雰囲気、大まかな流れを知ることができる上、試験攻略のヒントになるようなことも話してくれています。自分はA1、B1どちらも経験しましたが、本番も大体こんな雰囲気です。
動画内で言及されているように、会話はシンプルに、テンポ良く、ラリーを繋ぐように意識するのがコツです!
きちんとした試験なので、スラングや汚い言葉を使うのは避けましょう。
また、IELTS の公式ホームページには各試験のリスニング音声を含めたサンプルが用意されているので、より詳しく試験について知りたいという方はぜひ目を通しておくと良いと思います!
というわけで配偶者ビザを無事に更新できた暁には、再度全体のプロセスについて書こうと思っているので、それまでしばしお待ちを〜。
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