先日、ビザの申請に必要な語学力試験 IELTS Life Skills の試験を受けてきたので、今日はその時の話を紹介していきたいと思う。
「IELTS Life Skills」とは?
IELTS(International English language testing system)とはイギリス発祥の英語能力試験で、年間300万人以上が受験する世界最大級の受験者数を誇る英語試験と言われています。
日本では米国の「TOEIC」が英語能力試験として有名ですが、日本人に人気の留学先(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ)は元々イギリス領だったという経緯もあり、英語力の証明には IELTS が求められることが一般的となっています。
IELTS にはシンプルに英語力を測るもの、大学受験等の留学用、そして移住用など色々な種類に別れていますが、今回紹介する IELTS Life Skills は〝移住ビザ〟のための試験となります。
つまり、イギリスの移住ビザを取得するためには IELTS の中のこの「Life Skills」という特定の試験に合格する必要があるということです!
https://www.britishcouncil.jp/
自分が取得を目指す「婚約者ビザ」の申請条件は、〝A1に合格していること〟なので、今回はA1にチャレンジです 💪
B1というのもありますが、これはより高いレベルの内容で、「配偶者ビザ」を申請する際に必要になるので今回は受験しませんが、英語に自信のある方はB1を受験しても全く問題ありません。
申請条件はA1以上なので、より高いレベルの資格を持っておくに越したことありません。
ただし、受験料が高いので無理をする必要もないと思います。
受験会場は「東京」と「大阪」のみ。
それ以外の道府県にお住まいの方は受験のためにそのどちらかの都市まで赴く必要があるため、ちょっと面倒です…… 😅
試験会場(東京)
というわけで、ここからは実際に試験を受験した時の様子について話していきます!
ます、自分は東京会場で受験しました。
最寄りは牛込神楽坂駅、会場の「日本英語検定協会ビル」までは駅から徒歩5分ほど。
会場に到着したら、まずは受付で手続きを済ませます。
しかし1人では受付に入ることはできず、当日一緒に受験するパートナーの方とペアになった状態で入室することができるので、スタッフの方に呼ばれるまで廊下の席に待機していました。
受付では、個人情報の登録作業があります。
- パスポートのチェック
- 指紋採取
- 顔写真の撮影
- セキュリティーチェック
- ボイスサンプルの録音
ボイスサンプルは用意された英語のテンプレカードを読み、それをレコーダーで録音します。
氏名・国籍・試験日・試験がビザ申請のために使用されることへの同意、などの情報を3周ほどリピートしました。
個人情報の登録作業が終わると、後は試験が始まるまで部屋で待機!
待っている間、スタッフの方に「自己紹介も含めて、パートナーと軽く雑談しておいて下さい」と言われ、お互いに戸惑いつつも会話を始めたのですが……それだけで何となく堅さも取れ、リラックスできた感じがして良かったです 👍
普段、イギリスに移住するために頑張っている方と巡り合うことは滅多に無いと思うので、こういう機会に繋がりと作れるのは貴重かもしれません ✨
試験の流れ
雑談をしていると待ち時間なんてあっという間、いよいよる試験が始まります!
試験が実施される部屋には、穏やかそうな男性試験官。
その横にはカメラが立っており、机の上にはリスニング用の鉛筆とメモ用紙が1枚置かれていました。
IELTS for UKVIの成績証明書には、英国ビザ移民局が認可したテストセンターで受験したことが記載されます。試験会場の様子は、録画されており、英国ビザ移民局の要請により提出することがあります。
https://www.britishcouncil.jp
部屋に入ると、すぐに試験は始まりました。
最初に、試験官から1人ずつ同じ質問を受けました。
その後、個別の質問へと移りました。
自分はが尋ねられたのは、「映画」に関してでした。
- 普段、映画を観に行くことがあるか?
- どんなジャンルの映画が好きか?
確か、こんな感じだったと思います。
パートナーの方が終わると、続いてリスニング。
あらかじめ試験官からそれぞれに質問が与えられるので、その回答部分をこれから流れる音声から探し出す、といった感じでした。
探すべき情報が与えられているので注意して聞いていれば特に難しくないと思いますし、リスニング中は用意された白紙と鉛筆を使ってメモを取ってもOK 👍
リスニングが終わると、最後にディスカッションが待っています。
試験官からテーマを与えられ、それについてパートナーと意見を交わしていきます。
〝ディスカッション〟というと堅苦しく聞こえますが、実際はパートナーと簡単な質問と回答を繰り返していくだけでそこまで身構えなくて大丈夫です!
試験官の方は丁寧に話してくれますし、聞き取れなかった時は繰り返してくれたりもしました。普段からある程度英語でコミュニケーションを取っている人なら、きっと問題なくクリアできるレベルなんじゃないかと思います。
試験結果
結果は、後日郵送されてきました。
合格でしたーー 👏👏
試験結果は、シンプルに Pass(合格)もしくか Fail(不合格)の表記のみ。
A1は IELTS Life Skills の中でも一番簡単な試験なのですが、やっぱり結果を見るまでは緊張します 😂
仮に不合格になったとしても、採点結果に不満がある場合は Enquiry on Results という再採点を申請することができるそうなので覚えておくといいですよ!(有料)
合格のポイント
実際に IELTS Life Skills を受験してみて感じた、〝合格のポイント〟について挙げてみます。
この2点が、特に重要だったように思います。
その理由は、この試験は英語の知識を問うものでなく、あくまで「コミュニケーション」を測るためのものだからです。
パートナーがいてこそのコミュニケーションなので、長々話すのではなく、相手に理解されやすい言葉を選んで多くの会話を成立されることが、合格への近道です 💡
特にディスカッションのパートには「時間制限」もあり、どちらかが長々と話していて相手がほとんど話さずに終わった、なんてこともあるかもしれません。
そうすると試験に求められている会話が成立せず、相手にも迷惑が掛かってしますし、喋ってアピールした方も間違いなく評価されないでしょう。
試験はパートナーとの共同作業であり、自分1人では成り立たないと理解しておくことが大事です!
〝会話のキャッチボール〟を意識することですね ⚾️
相手の言っていることが聞き取れなかったり、理解できなかったりしたら、遠慮せずに尋ねてしまってもOK!
自分もディスカッション中にパートナーの質問に対して聞き返すことがありましたし、その逆もありました。
聞き返すことだってコミュニケーションの1つです、とにかく前向きに取り組んでいる姿勢を試験官に見せましょう 👍
全体の感想
というわけで実際に受験してみたわけですが、思っていたよりもシンプルな試験でした。
「IELTS Life Skills」というと仰々しく聞こえますが、実際は2対1の英会話クラスみたいな雰囲気に近いです。(もちろん、試験なのでフランクな感じではありませんが)
18分という試験時間は、本当にあっという間です。
初歩的な英語スキルがあれば、十分に合格できるレベルだと思います!!
受験に役立つヒント
最後に、受験に役立つ情報を紹介して終わります。
A1は初級レベルとはいえ、やはり受験前にどういう雰囲気か知っておくのは大切です!
こちらの「Oxford Online English」という YouTube チャンネルでは、IELTS Life Skills の対策動画をアップしており、自分も実際にこの動画で大まかなイメージを掴んでから本番に望みました 💪
動画は B1向けのものですが、A1受験者にとっても有益な情報が多く含まれていると動画内でも言及しているので、受験予定の方はなるべく観ておくことを勧めます!
また、リスニングに関しては IELTS のウェブサイトからサンプルが手に入ります。音声、そして問題サンプルなども見ることができるので、ぜひ有効活用するといいと思います!
基礎的な単語力、文法力を身につけておくと、英会話の幅が広がるので勉強しておくと良いですよ!
関先生は分かりやすくていいですよね、TOEICの勉強をしていた時にもお世話になりました 😁
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