「アンネ・フランクの家」とは?
アンネ・フランクの家/Anne Frank Huis とは、ユダヤ系ドイツ人の少女〝アンネ・フランク〟とその家族、友人たちがナチス・ドイツによる迫害(ホロコースト)から逃れるため、約2年間、身を隠していた建物のこと。
アンネたちの死後、生き残った父 オットー・フランク の尽力により「アンネ・フランク財団」が設立され、アンネ・フランクの家という名前の博物館としてホロコーストや人種差別の悲惨さを啓蒙する〝負の遺産〟として、現在はアムステルダム屈指の人気観光スポットとなっている。
見学は予約制
アンネ・フランクの家は「完全予約制」となっており、当日券は販売されていない。
チケットは(大人)16ユーロ。
アムステルダム屈指の人気観光スポットであり、1か月先まで予約で埋まっていることがほとんどなので、確実に訪れたい方は少なくとも1か月前から予定を立てておくことを勧める。
写真撮影はNG!
入場後は館内での写真撮影は禁止だったため、ブログに載せられる写真は残念ながらこのエントランスの写真まで。
受付では英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ヘブライ語、そして日本語の8つの外国語音声ガイドが用意されており、無料で利用できる。
隠れ家の内部
その悲しい歴史や隠れ家ということもあって、どの部屋もひっそりと薄暗く、展示品のみにスポットライトが当たっているような感じ。
アムステルダムの建物が細長い理由は過去のブログでも紹介したが、実際に入ってみると急な階段(想像以上)の登り降りが多く、荷物を抱えながらの移動が結構大変……!!
ちなみに建物は2棟編成で、外に面している〝実際に見える建物〟がアンネの父「オットー」の事務所となっており、奥にある〝正面からは見えないもう1つの建物〟がアンネたちの隠れ家となっていた。
2棟を繋ぐ通路には大きな本棚があり、一見行き止まりかと思いきや、実はそれが隠し扉(順路になっているので実際に中を通ることができる)となっている。
その後は有名な「アンネの日記」の現物、ゲシュタポ(ナチスの秘密国家警察)に囚われてからのアンネの名簿なども展示されていた。
まとめ
正直、自分はこれまでアンネ・フランクについて詳しく勉強したことが無かったが、沢山の展示品、音声ガイド、映像などを見聞きするうちに、次第にどっぷりと引き込まれてしまった。
本棚の隠し扉、アンネの日記(現物)、ナチスのスタンプが入ったアンネの名簿などは特に印象的で、どういう思いで彼女やその周りの人々が2年間も息を潜めていたのかを考えると、本当に胸が苦しくなった。
戦争の悲惨さ、人種差別の恐ろしさというものをじっくりと学べる〝訪れる価値のある場所〟なので、アムステルダム観光の際はぜひ押さえておきたい。
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ちなみに「アンネ・フランクの家」の公式YouTubeチャンネルでは、実際にアンネと家族がこの隠れ家でどのように暮らしていたかを〝もしも、アンがカメラを持っていたら……?〟という仮定に基づいて追体験することができる。
まさに『アンネの日記』のVlog版といった感じで、ホロコーストの恐ろしさを映画のような雰囲気で分かりやすく学べるようになっているので、興味のある方は是非こちらも観てみてほしい。
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開館時間 9:00〜22:00
大人/€16
子供 10歳〜17歳/€7、 0歳〜9歳/€1
アムステルダム中央駅からトラムに乗って Westermarkt 駅で下車、徒歩5分
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