今回はオランダからベルギーへの移動のために、ヨーロッパの高速鉄道「Thalys(タリス)」を利用してみたのでその時の様子について書いていく!
アムステルダム中央駅へ
タリスは、ヨーロッパで有名な「Eurostar」 グループに属する高速鉄道で、フランス・ドイツ・オランダ・ベルギーの4か国を繋いでいる。
というわけで、アムステルダム中央駅へ!
ベルギーに移動する前に、駅構内の「I amsterdam Store」で最後のショッピング 🛍
ここではオランダ名物の I amsterdam グッズだけでなく、ミッフィーやゴッホの『ひまわり』、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』などオランダの定番土産も取り揃えてあるので、買い忘れたという時はここに寄ればOK!
また I amsterdam Store はアムステルダム市の観光案内所の役割も兼ねているため、無料マップや70以上の美術館が無料になる「I amsterdam city card」 が購入できたりもする。
改札内にも通路にはコンビニ、ファストフード店、本屋、ギフトショップなどが並んでいる。
そんな中、またしても Smullers を発見してしまった!
これを見てしまうともう買わずにはいられない……正直味なんかもうどうでもよく、とにかくガチャって開けて取り出したいという一心でカードをかざしていた。
というわけで今回は〝バミ〟と呼ばれるインドネシアの麺料理が入った「Bamischijf」というのを買ってみたのだが、ピリ辛でスパイスの効いた味はひょっとすると今までオランダで食べたコロッケの中で1番美味しかったかもしれない。日本人は好きな味だと思う。
奥さんは自販機の誘惑には負けず、カウンターで「フリッツ」と呼ばれるフライドポテトを買ってきた。専用のマヨネーズがたっぷりかかった熱々のポテト、正直これがどの自販機の食べ物より美味しかった。
Smullers で1番美味しい食べ物はポテトで間違いなし、優勝!
15番線は「a」と「b」の2つあり、タリスは15番の「a」から出発。
そうこうしているうちに、いよいよタリスがやってきた!
ワインレッドに輝く車体が美しく、なんとも言えない特別感があっていい。
車内の様子
車両に乗り込むと、まず目に入ってきたのが各デッキに設けられた荷物置き場。大型のスースケースも載せられるスペースが用意されている。
スーツケースは 75×53×30cm のものを2つまで、という規定があるようだが、別に乗車時にチェックされるわけでもなかった。
今回は普通席に相当するスタンダード席を予約したが、日本の新幹線と比べても全く遜色ない。
実際に着席してみて、足元は新幹線より少し狭いような気もしたがさほど気になるものでもなく、自分が背負っていた中型バックパックも足元に置けた。
座席には、プラグ用のコンセントとUSB-Aポートが1つずつ。机の真横に付いているため使いやすかった。
駅弁らしからぬ、駅Smullers。ここまで来ると本当にもう中毒だろう、絶対そう。
巨大なダブルチキンバーガーと揚げソーセージ、もはやお腹いっぱいで完食できず!!
満腹すぎて座っているのが苦しくなってきたため、車内を探索していると車窓を眺めながら一息つけるスペースも発見!
久しぶりに高速鉄道に乗ったが、思ったより快適で十分満足できた。日本人のプライドというか、新幹線が絶対1番だろうと思っていたものの、今回タリスに乗ってみてほとんど大差ないということが分かった。
あえて不満点を挙げるとすれば、全ての席に1つずつ窓が付いているわけではなく、今回の自分たちのように窓が半分以下の席もあるということだろうか。
車内における注意点
途中、チケットを確認しに来た乗務員の女性が前列で豪快にいびきを掻いて寝ていたアジア人男性を起こして、「あんた、注意してないと荷物盗られるよ!」と一喝。
なんでも途中駅で停まっている際にスリたちが乗客に紛れて車内に入ってくるらしく、荷物を運ぶのを手伝うなどと近付いて来ては、隙を突いて所持品を盗んでいくのだとか。
そりゃ、いびき掻いて寝てたらアウトだわな。
実際、自分たちが乗っていた車両にも列車が駅に停まるたびに席を立っては新しい乗客に荷物運びを手伝うと言っている男がいて、どう考えてもおかしいと思っていた。
結局、その男はブリュッセルに着く前に駅員に連行されていったが、ヨーロッパでは車内でさえスリに遭う可能性があるので貴重品にはくれぐれも注意してほしい。
デッキに置いておくスーツケースは、ワイヤーロックを1つかけておくと安心できるのでおすすめ!
ヨーロッパ間の移動は出入国審査なし
アムステルダム-ブリュッセル間の移動においては、出入国審査が無かった。というのも、ヨーロッパの国々の間では「シェンゲン協定」というルールが存在するからだ。
陸続きのヨーロッパ圏に暮らす人々の行き来をスムーズにして旅行やビジネス等の促進図るという目的で、加盟国の人々は加盟国間の移動に際して出入国審査が免除されるという仕組み。
陸続きなんだから、自由に移動させて下さい!
2023年6月現在、ドイツやフランスなど27か国が加盟している。
未加盟国(日本やイギリス)の者がシェンゲン協定国間を移動する際は、最初に「入国する国」と「最後に出る国」で審査を受ければよく、加盟国間の移動は同じく審査を必要としない。
今回の旅行ではイギリスからオランダへの入国時に「入国審査」を、ベルギーからイギリスへの帰国時に「出国審査」を受けることになっていたが、オランダ-ベルギー間はスルーだった。
ちなみに日本のパスポート(有効期限が3か月以上あるもの)保持者は、シェンゲン協定加盟国には原則ビザ無しで90日間(約3か月)滞在できる。
ただし「180日以内にシェンゲン協定国を訪れていないこと」という条件があるため、例えば半年以内に1週間のドイツ旅行をしていた人の場合、7日間が90日からマイナスされてしまうため、滞在できるのは83日間となってしまうので注意!
旅行を計画する際は、しっかり滞在日数も頭に入れておきたい。
首都ブリュッセルに到着!
というわけで、約2時間でベルギーの Bruxelles-Midi(ブリュッセル南駅)に到着 🇧🇪
Midi はフランス語で「南」という意味。ベルギーは独自の言語を持たず、オランダ語、フランス語、ドイツ語という3つの言語を公共語としている多言語国家でもある。
南駅に到着してまず感じたのは、英語表記の少なさ。
アムステルダムでは「オランダ語+英語」というセットが多かったが、ブリュッセルでは「オランダ語+フランス語、もしくはドイツ語」というのが普通で英語を探すのが難しく、アムステルダムに比べて難易度が上がったような感じ。
券売機では英語も選択できるので、チケットは迷わず購入できるはず!
問題は、どのホームの電車に乗ればいいかということ。
大きな電光掲示板に表示されるのは終着駅のみで、途中駅が表示されないというなかなかの観光客泣かせ。とりあえずそれらしき電車が発着するホームへと向かい、そこにある電光掲示板で電車の詳細をチェックするしかない。
それでもなんとか気合いで電車を見つけ出し、2、3分乗ってしまえばあっという間にでブリュッセル中央駅に到着する。
ブリュッセル中央駅は相当年季が入っていて、エレベーターに乗ったがスローモーションのように感じた。小ぢんまりしている上に色々とごちゃごちゃしているので、初見だと迷ってしまう人も多いだろう。
オランダとベルギー、こんなに近いにもかかわらず既に雰囲気はかなり違って面白い。
ちなみに南駅、中央駅ともに改札が無いためキセル乗車をしていそうな人もいるが、巡回スタッフに見つかった場合は高額な罰金が待っているのでチケットはちゃんと買うべし。
ブリュッセル中央駅周辺はブリュッセルの観光スポットが密集しているエリアというだけあって観光客が多く、興奮の高まりを抑えつつもまずはホテルにチェックインしに向かった。
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というわけで、次回からはブリュッセル観光の様子について詳しく紹介するのでお楽しみに!
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