パリ観光、2日目 🇫🇷

この日は、早朝からメトロに乗って ルーヴル美術館 に向かいます。

駅を出ると美術館のシンボルとも言える有名なガラスのピラミッドが見えてきて、早速テンションが上がります。
チケットは時間指定制で、予約した時間帯に合わせて並ぶ列が異なるので注意です。列の入り口に係員が立っているので彼らの指示に従えば問題ありません。
自分たちはその日最初のグループで、小雨のなか開館するまで40分ほど待ったのですが、これがむちゃくちゃ寒くてマジで凍えました。
正直、ロンドンよりパリの方が寒いです。

開園5分前になって扉が開いたかと思うと、出てきたのは何と銃を抱えた軍人(警察?)らしき人たち。
それもそのはず、ルーヴル美術館はつい先日に大規模な盗難事件の被害に遭ったばかり。国の重要文化財であるナポレオン関連の宝飾品などを白昼堂々、犯人グループに奪われてしまったわけです。
調査によってセキュリティーの脆弱性や管理のずさんさが明るみとなり、マクロン大統領も「大失態」と憤慨するなど、これ以上の失態を犯すわけにはいきません。

というわけで、自分たちが訪問した時は皮肉にもルーヴル美術館が最も厳重に警備されていた期間だったはず(笑)

オープンと同時に『モナ・リザ』の展示されている場所へ向かうわけですが、ここからは競歩の世界大会となります。日本代表として、しっかり腕を振って歩いて下さい 😂
実は上の写真の左側にもダ・ヴィンチの別の作品が4点も展示されていましたが、ゴールは『モナ・リザ』なので足を止めてはいけません(笑)
中には走ってる奴もいますが、そいつらはどのみち全員失格なので無視でOK!

というわけで、ようやくゴール。
失格者たちの撮影会に割り込んで、念願の『モナ・リザ』を鑑賞します。
というか、全員彼女に写真を撮らせているのがウケますよね(笑)
一緒に撮るんじゃないんかい!っていう…… 🤣

遂に正真正銘、本物の モナ・リザ に会うことができました。
イタリアの天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」によって1500頃に描かれた、おそらく世界で最も有名な絵は、思ったよりもずっと小さくてちょっと驚きました。
セキュリティー上、遠目からしか鑑賞できませんでしたが、あの謎めいた笑みを実際に見れて、ただただ感動。
今後は専用チケットの導入や外国人観光客用の入館料など、『モナ・リザ』と会うためにはよりお金が必要になるそうで、このタイミングでルーヴル美術館を訪れることができて良かったです。
ダ・ヴィンチ作品集
競歩大会も無事に終わり、後はリラックスして館内を巡ります。

先ほども少し触れましたが、ルーヴル美術館は『モナ・リザ』にも4枚のダ・ヴィンチの絵画を展示しています。
全て1箇所にまとまって展示されているので便利ですし、朝は全く人が集まっていないので鑑賞しやすいと思います。
岩窟の聖母

ロンドンにもある『岩窟の聖母』のパリ版。
洞窟の中の聖母マリア、幼いイエス・キリストに洗礼者ヨハネを指差す天使などが描かれた〝キリストの洗礼〟をテーマにした作品で、ルーヴル美術館の作品がオリジナルなんだそうです。
ミラノの教会の依頼によって礼拝堂に飾るための絵として描かれたものだそうですが、ダ・ヴィンチは何らかの理由でこの作品を教会ではない〝別の顧客〟に売ることを決め、結果的に複製品(ロンドン版)が教会に納入されたんだそうです。
ダ・ヴィンチの作品って、大抵こういったミステリアスな話があるから面白いですよね〜。
聖アンナと聖母子

『聖アンナと聖母子』も、元はフィレンツェの教会からの依頼で描き始めたものだそうです。
ただ、ダ・ヴィンチが生涯をかけて加筆を続けたため完成することはなく、未完のまま終わってしまいました。
完成できなかった理由が気になりますよね。こだわりすぎただけなのか、それとも途中で売りたくなくなってしまったのか?
何にせよ、こちらもミステリアスなダ・ヴィンチらしい作品です。

ロンドンのナショナル・ギャラリーには、『聖アンナと聖母子』を作るにあたって描いたとされる『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』という習作が展示されています。
先ほどの『岩窟の聖母』もそうですが、ダ・ヴィンチ好きは「ルーヴル美術館」と「ナショナル・ギャラリー」両方訪れるとより一層楽しめていいと思います。
ミラノの貴婦人の肖像

オリジナル名『La Belle Ferronnière』とは、〝美しき金物商〟という意味。
描かれている女性が金物商の妻、もしくは娘だと考えられているそうですが、実際にこの女性がどういう人物だったのかというのは不明だそうです。
背景が真っ黒で女性が一人こちらを向いているという構図は、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』に似ていますね。
洗礼者ヨハネ

「俺と、天国行くっしょ?」
って言っているようにしか見えないですし、この絵だけでめっちゃ大喜利できそうな気がしてならない(笑)
こちらも『モナ・リザ』と『聖アンナと聖母子』に加えて、ダ・ヴィンチのお気に入りだったそうです。
その他の有名作品
民衆を導く自由の女神

フランスロマン主義の画家、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』。
革命をテーマにフランスを擬人化した「マリアンヌ」という女神が民衆に向けてフランス国旗を掲げる場面は、「革命によって自由を勝ち取る」というフランスの歴史を象徴する力強さがあり、巨大なキャンバスからその迫力が伝わってきます。
そのインパクトから Dragon Ash や Coldplay といった有名アーティストのジャケ写に使わたり、『レ・ミゼラブル』に登場する「ガヴローシュ」は、女神の隣でピストルを天に向ける少年をモデルにしたとも言われているそうです。
メデューズ号の筏

テオドール・ジェリコー作、『メデューズ号の筏』。
フランス海軍のフリゲート艦「メデュース号」がアフリカのモーリタニア沖で座礁した事故をモデルに描かれた、フランスロマン主義の代表作。
海上に投げ出された人々が生き延びるために殺し合って食料を奪い合い、挙げ句の果てには共食いするなど、極限の状況下における〝狂気〟がリアルに描かれています。
こちらは先のドラクロワの作品よりも更に大きいので、本当に大迫力です。
ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠

『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠』は、ナポレオン1世の首席画家ジャック=ルイ・ダヴィッドによって描かれた油彩画で、ノートルダム大聖堂にて皇帝に選出されたナポレオンがひざまづく妻、ジョセフィーヌに皇后の冠を被せようとしている場面が描かれたフランス黄金時代の幕開けを描いた作品です。
教皇から王冠を載せてもらうことが決まりだった当時において、ナポレオンは自分で王冠を頭に載せたといい、「血筋でなく、努力によって王に為される」ということを初めて示したとも言われています。
タイトルだけでなくサイズも長く、幅10m(高さ6m)という大きさは先ほどの『メデュース号の筏』よりも更に大きいので、本当に Massive です。
これほど大きな絵を描く時って、昔の人はどうやって綺麗に寸法合わせてたんでしょうね?
レースを編む女

巨大な作品群とは打って変わって、オランダの巨匠フェルメールの『レースを編む女』は単行本ほどの大きさしかありません。
フェルメールの作品の多くがそうであるように、当時の「宗教」や「歴史」といった小難しい予備知識を必要としないのが良いですよね。
こういう〝日常の何気ない風景〟を切り取ってアートにできる人間こそ、〝真の芸術家〟だと個人的には思います。光の加減といい、色使いといい、シンプルな美しさが日本人の美的感覚と何となく似ている気がします。
ルーヴル美術館にはもう1つ『天文学者』というフェルメールの絵があるのですが、そちらはマルセイユの美術館に貸し出し中でした。
ミロのヴィーナス像

ルーヴル美術館には、誰もが知る超有名な『ミロのヴィーナス像』の彫刻も所有しています。
欠けた両手は、どうやらリンゴを持っていたという説が有力だそう。
ルーヴル美術館から貸し出されたことはこれまでに1度のみで、1964年の国立西洋美術館、京都市美術館だけだそうです。
サモトラケのニケ

スポーツブランド「NIKE」の名前のモデルとなった、ギリシャ神話に登場する勝利の『女神ニケの彫刻』もルーヴル美術館が保有しています。ニケの翼をロゴのモチーフにしたのは有名な話ですよね。
「ダリュの階段踊り場」という階段の上に展示されており、開館からしばらくは誰もいなかったので間近でじっくり見られました。
ところが、1時間ほどして戻ってくるとこの有り様。

ルーヴル美術館、恐るべし。

朝から飲まず食わずだったので、カフェで休憩。
ちょっと焦げてしまっていましたが、このホットサンドが実はなかなか美味しかったですよね〜。


ルーヴル美術館は展示物だけでなく、内部の装飾も豪華で驚きました。
ナショナル・ギャラリーは落ち着いた美術館という感じですが、こちらは王宮の中を歩いているのかと勘違いしそうなほど絢爛豪華な装飾で溢れています。
さすが、パリって感じ。

というわけで、ルーヴル美術館は見どころ沢山で楽しめました。
とにかく敷地が広大で、ロンドンで暮らしている身としては「大英博物館とナショナル・ギャラリーを足したような」感じでした。本当に何でもあります。
後はとにかく混むので、チケットの予約は必ず事前にしておくこと。
自分たちは確か2、3か月前に予約していましたと思います。退館した際に見た待機列(当日券で入場する人?)があり得ないほど長くて、絶句しました。
昼間は混むので、やはり朝イチ or 夜(日によっては21時まで開園)がおすすめかと思います。






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