W杯カタール大会を見ながら思うこと

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日本でもきっと盛り上がっているだろう、W杯カタール大会。昨日でグループリーグが全て終わり、笑っている国もあれば、きっと泣いている国もあるだろう。

大会が始まる前は、開催国カタールのLGBT問題やスタジアムの建設に関わった作業員への人権侵害など、なんとなく失敗しそうな雰囲気があったが、いざ試合が始まるとやっぱり楽しくて、さすがワールドカップといった感じ。

日本はというと、2勝1敗でグループ首位で決勝トーナメントに進むことになった。〝死の組〟に入ったことで悲観に暮れていた人も多かったはずだが、蓋を開けてみればまさかの1位、しかも優勝候補のドイツ、スペインに勝つというサプサイズを起こし、完全に今回の台風の目となっている。

グループリーグ最終戦のスペイン戦でのセカンドゴールに関してはイギリスでも議論の的となっていて、ラインを割ったのかそうでないのか、メディアにとってはセンセーショナルに記事を書き立てる絶好の材料になっている。とはいえ、イギリスのSNSでは2010年の南アフリカW杯で起こったある事件を引っ張り出して、今回のドイツの敗退を喜んでいる人も結構いた。

https://www.cnn.co.jp/photo/l/470885.html

決勝トーナメント1回戦でドイツと当たったイングランドだが、フランク・ランパードのシュートが明らかにゴール内に入っているように見えたのだがノーゴール判定。その後、失点を重ねたイングランドは敗退、イギリス国内ではかなり物議を醸す出来事だったらしく、今でもそのことを恨んでいる人が結構いるのだとか。

というわけで、今回の際どい判定の末にワールドカップを去ることになったドイツに対して〝これで俺たちの気持ちが分かっただろう〟とニヤニヤしているファンが多いというわけだ(笑)

基本的にイギリスは第二次世界大戦の因縁もあってか、対ドイツとなるとかなり熱くなる。

イギリスでも、決勝トーナメントを前にして徐々に盛り上がってきた。
BBCのW杯中継で司会を務めている元イングランド代表ギャリー・リネカーも「退屈なグループリーグがいよいよ終わった」と冗談めかしく言っていたし、優勝を狙っている国からすればこれからがいよいよ本番といったところだろう。

イングランドはアメリカ、ウェールズ、イランというポリティカル(政治的)なグループに入ったことでイギリス国内でも話題になっていて、最初は〝そこまで興味がない〟と言っていた奥さんもテレビを点けるとやっぱり熱くなり、アメリカと引き分けた際には「これでアイツらはいい気になる」と愚痴をこぼしたり、ウェールズに完勝した際は「当たり前だよ、Well done, boys!!」と上機嫌で、しっかりとイングランド・スピリットを持っていることを再認識できてよかった(笑)

さすがは優勝候補というだけあって難なく1位突破を決めたイングランドだが、エースのハリー・ケインが無得点というのが少し気にはなるが、それでもトーナメント初戦のセネガル戦を良い形できればベスト8で顔を合わせることが濃厚なフランスとも互角の勝負が期待できると思う。

日本もクロアチアに勝って、是非とも未踏の地である〝ベスト8〟に到達して欲しい。自分も遠く離れたイギリスから全力で応援したいと思う!! 🇯🇵

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