カムデンから運河沿いを歩く
ロンドン動物園は前回紹介したカムデン・マーケットからほど近い場所に位置し、マーケットの側を流れるリージェンツ運河に沿って歩いて向かうことができる。
カムデンマーケットのすぐ側、リージェンツ運河でカヌーの練習をする学生たち。何だかほのぼのします 🛶 #イギリス #ロンドン #カムデン #カヌー #海外旅行 #海外生活 #ヨーロッパ #イングランド #camden #london #uk #スポーツの秋 #留学 #ワーホリ pic.twitter.com/lClfKHWF4G
— テムズの畔で|ロンドン生活 🇬🇧 (@by_thames) October 17, 2023
マーケットの喧騒を離れて運河沿いの道を歩くと、所有しているカナルボートで絵を描いている人、運河でカヌーの練習をする学生たち、ランニングや犬の散歩をする人々など、現地の何気ない日常を垣間見ることができる。
マーケットからだと、15分ほどで動物園の入り口まで辿り着く。
世界最古の科学動物園
リージェンツ・パーク内にあるロンドン動物園は、科学動物園としては世界最古の歴史を持つ。
科学動物園とは、単に動物たちを見て楽しむだけでなく、動物学(=Zoology)や動物園学(=Zoo Science)などの研究観点から〝動物たちを生きたまま展示し、その生態を科学的に学ぶ〟というアカデミックな役割も担った動物園のこと。
本来、動物のコレクションは王侯貴族が権力を示すためのものだったが、ロンドン動物園は大英帝国時代の1827年に世界で初めて研究目的のための動物収容施設として設立された後、1847年から一般公開され始めた。
動物たちの様子
という感じで、皆さんジッとして全く動いてくれず。〝動く物〟と書いて「動物」だったはずなのに……。笑
こちらの「Reptile House」という建物は、あの有名な映画のワンシーンが撮影されたことで一躍有名になった場所。
既にお気付きの人も多いかもしれないが、『ハリーポッターと賢者の石』の映画内でハリーが蛇と会話をしていた、まさにあの場所だ。
本来いるはずのケースに、動物でなく〝バッグ〟が展示……?
もちろん間違えたわけではなく、野生動物の命を商品化している現代社会へ警鐘の意味が込められている。子供だけでなく、大人たちにとってもインパクトのある伝え方が印象的だった。
突如、現れたインドゾーンでカレー風味のフィッシュ&チップスを購入。半信半疑で食べたのだが、これが意外と美味しかった(笑)
園内には重要文化財も
園内には、開園当初から残る歴史的な遺産もいくつか残されている。
最も古いものは「Ravens’ Cage」と呼ばれるカラスを展示するための鳥籠で、開園翌年の1829年に完成した。第二次世界大戦が起こった際、当時のナチス・ドイツ軍の爆撃によって損壊してしまったものの、後に改修され、現在では記念碑的な意味合いとして園内に残されている。
https://www.londonzoo.org/zoo-stories/history-of-london-zoo/ravens-cage
うっかり写真を撮り忘れてしまったが、園内には『くまのプーさん(Winnie-the-Pooh)』のモデルになった、ロンドン動物園で飼育していた子グマ〝Winnie〟と、その飼い主だったカナダ軍コルバーン中尉の銅像もあった。
作者アラン・ミルンが息子クリストファー・ロビンとロンドン動物園を訪れた際、ロビンが園内の人気者であったウィニーに夢中になっていた出来事から着想を得て、あの有名な物語が生まれたそうだ。
入園券について
ロンドン動物園の入園券には、主に休日に適用される「スタンダード」と平日用の「オフピーク」の2種類あり、それぞれ31ポンド、27ポンドとなっている(2023年9月現在)
また入園時刻も決められおり、「10:00〜」もしくは「12:00〜」のみとなるので注意。
まとめ
というわけで、今回は世界初の科学動物園「ロンドン動物園」について紹介してきた。
ロンドン中心部「リージェンツ・パーク」内にあるということ、近くに人気観光地「カムデン」があること、加えて『くまのプーさん』や『ハリーポッター』などイギリスを代表する有名作品ゆかりの地ということも相まってか、園内は現地の人だけでなく外国人観光客の姿も多く見られた。
ロンドン観光の目玉とまではいかないかもしれないが、立ち寄ってみる価値はある。
【London Zoo|ロンドン動物園】
・地下鉄ノーザン線カムデン・タウン駅から徒歩15分
・定休日無し(クリスマス除く)
・チケット購入→ https://www.londonzoo.org/plan-your-visit/london-zoo-tickets
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