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【スコットランド旅行④】伝統あるセルティック・パークのスタジアムツアーに参加!

イギリス国内
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スコットランド旅、4日目 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

今日は朝からエディンバラを離れ、セルティックのスタジアムツアーに参加するため、単身グラスゴーに向かいます。

エディンバラ・ウェイヴァリー駅(Edinburgh Waverley)はエディンバラのターミナル駅というだけあって大きく、グラスゴーへ行く電車だけでなく、ロンドンへ向かう電車も多数。

先日のブライトンの日帰りサッカー旅もそうですが、最近、何だかよく鉄道旅をしている気がします。

さて、今回お世話になるのはスコットレール(ScotRail)という電車。

ファーストクラスの座席もありますが、ご覧の通り、普通席でも全く問題ありません。

暖房も付いていたので車内は快適でした 👍

時折、羊の群れが見えたりなどもして、車窓からスコットランドの田園風景を楽しみます。

異国の地の電車旅はなんとも言えない特別感があっていいですね〜、『世界の車窓から』を思い出させます。

エディンバラを出発して45分ほどで、グラスゴー・クイーン・ストリート駅(Glasgow Queen Street)に到着。

グラスゴー中心部からスタジアムまでは少し離れているため、ここから更に電車を乗り換えてスタジアム付近まで向かっていきます。

乗り換え先の電車はクイーン・ストリート駅から徒歩10分ほどの場所にあるグラスゴー中央駅(Glasgow Central Station)から出ており、スタジアム最寄りのダルマーノック(Dalmarnock)駅を目指します。

中央駅から電車に揺られて約15分、ようやくダルマーノック駅に到着です。

駅の看板には英語に加えて「スコットランド・ゲール語」が表記されており、イギリスとはいえ、やはりイングランドとは別の歴史、文化を持った国なんだと実感。

無人改札を抜け、大通りを真っ直ぐ歩いていくと、いよいよ目的地が見えてきました!

というわけで、ようやく本日の目的地に到着!!

スコティッシュ・プレミアシップの名門「セルティックFC」の本拠地、セルティック・パークです 🍀

スタジアム正面左手にあるクラブバーで受付を済ませた後、ガイドさんの案内に沿ってツアーはスタートします。

グループは20人くらいで、ほとんどが家族や友人たちとの参加者している地元のスコットランド人たちでした。

外国人は自分と、翌日のヨーロッパリーグでセルティックの対戦相手となっていたオーストリア(🇦🇹)のSKシュトゥルム・グラーツというクラブのサポーター数人のみ。

オーストリアのクラブなんてレッドブル・ザルツブルグくらいしか知りませんでしたが、このシュトゥルムも長い歴史を持ったオーストリアの強豪だそうで、直近のリーグは2連覇中(2023-24, 2024-25)🏆

元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が、日本に来る前に監督を務めていたクラブでもあるとのこと。

さて、セルティックに話を戻します。

リーグタイトルを始め、チャンピオンズリーグの前身であるUEFAチャンピオンズカップのトロフィーなど、セルティックが築き上げてきた栄光の数々が展示されていました。

スタジアム正面にも看板がありましたが、セルティックはこのブラザー・ウォルフリッドというアイルランド人修道士が〝グラスゴーに移民してきたカソリック系の貧しいアイルランド人たち〟のため、寄付金を集めるために募って作った慈善団体が母体だそうです 🇮🇪

スコットランドのクラブなのにエンブレムがシャムロック(🍀)だったり、スタジアムでアイルランド国旗が掲げられているのは、そういう理由だったんですね。

ちなみに〝Brother〟とは、カトリック用語で「修道士」という意味とのこと。言われてみれば、修道女の方は〝シスター〟と呼ばれますからね。

セルティックとリヴァプールで活躍たレジェンド、ケニー・ダルグリッシュのコメント付きのユニフォームも飾られています。

続いて、セルティックの選手たちが使用しているロッカールームの見学。

日本代表の前田大然選手、旗手怜央選手、今シーズンから古巣に戻ってきた元アーセナルでスコットランド代表のキーラン・ティアニー選手のユニフォームもありました!

レンガの1つひとつにクラブ関係者の名前が刻まれたトンネルを通って、いよいよグラウンドへと向かいます。

というわけで、こちらがピッチから見たセルティック・パークの景色です!

収容人数は60,832人とアーセナルのエミレーツスタジアム(60,704人)より多く、イギリスではマンチェスターUのオールド・トラッフォード(74,310人)とトッテナム・ホットスパー・スタジアム(62,850人)に次いで大きなスタジアムとのこと。

日本のサッカーファンにとって、セルティックは特別なクラブ。

これまでに多くの日本人選手がこのスタジアムでプレーしてきたわけですが、やはりこのクラブを語る上で欠かせないのは「中村俊輔」の存在ではないでしょうか。

チャンピオンズリーグでマンチェスターU相手に決めた直接FKや、宿敵レンジャーズとのダービーマッチで放ったとんでもないミドルシュート……

今でも語り継がれる伝説の数々を、彼はこのスタジアムで築き上げてきました。

その地に実際にいま自分が立っていると思うと、何だかとても感慨深くなってしまいました。

ツアー中、ガイドのお兄ちゃんが1人で参加していた自分を気にかけて喋りかけに来てくれました。

「そういえば君、日本人だったよね?」

髭を蓄えてふっくら肥えた腹周りからひと周りほど年上だと思っていたのですが、話してみるとどうやら同年代らしく、スコットランド訛りの英語(もしかすると気を遣っていつもより丁寧に発音してくれたのかも)でセルティックと日本に関する話をしてくれました。

「ナカ(中村俊輔の愛称)が活躍するようになってからクラブの日本語版ホームページを開設したんだけど、一時期、アクセス数がスコットランドより日本からの方が多くなった時があったんだよ。信じられるかい? スコットランド人よりも日本人の方がセルティックに興味を持ってた時があったなんてさ。でも、本当に有難い話さ」

世界各国にファンクラブがあるというセルティックですが、彼の話し方からはビッグクラブ特有の高慢な雰囲気がなく、あくまでも自分たちはローカルクラブなんだ、というある種のプライドのようなものも感じ取れました。

「あの頃、彼(中村俊輔)は日本でヒーローだったよ」

自分が懐かしむように言うと、

「ここでだって同じさ、そうしてナカはセルティックのレジェンドになったんだ」

と、彼はピッチに手を広げて答えてくれました。

気付けば周りに別の参加者たちが集まってきていて、一同に「アイ、アイ……」と相槌を打ちながら熱心に聞いていたのが印象に残りました。

後で調べたところ、〝Aye〟とはスコットランドの言葉で「Yes」という意味だそうで、ここでは日常的に使う表現のようです。

今でこそ自分はアーセナルを応援していますが、思い返せばセルティックは海外サッカーに興味を持つようになった〝原点〟とも言えるクラブ。

というわけで、ツアー終わりに記念にユニフォームを買って帰ろうと思います。

エミレーツにあるアーセナルのオフィシャルストアと比べると明らかに規模は小さいですが、ユニフォームを始めとして様々なグッズが置いてありました。

「ネーム入りのユニフォームを買いたいなら、直接レジで言ってくれたら大丈夫よ」

陳列されていたユニフォームを手に取った自分に、マネージャーと思われる年配女性が近付いてきて教えてくれました。

言われた通りにレジで頼むとまだビニールに入った新品のレプリカユニフォームを手渡され、プリントする選手のリストにチェックをして会計を済ませ、後方のプリントコーナーに行くように促されました。

プリントコーナーでは、既に若い男性スタッフが立って自分を待っていました。

「ハロー、誰のネームを入れるの?」

明るい笑顔ではありますが、話し方がまだ辿々しく、接客にはまだ慣れていないような感じがしました。最近、高校を卒業したばかりといった見た目でしょうか。

自分が前田大然選手の名前を挙げて買ったばかりのユニフォームを手渡すと、

「いいチョイスだね!」

と、マニュアル通りと思われる返事をしてプリント台に向かって行きました。

作業中にあまりプレッシャーをかけたくなかったので、「ショップ内を見て回る」と伝えてその場を離れ、暫くしてから戻ってくると、彼は最初と同じように笑顔で自分を待ってくれていました。

「もう完成してるよ!」

お礼を言って商品の入ったバッグを受け取り、後ろ髪を引かれる思いでセルティック・パークを後にしました。

大通りを戻る際、途中で何度も振り返りながら、次第に小さくなっていくスタジアムを目に焼き付けるように眺めました。

セルティック・パーク、歴史の重みが感じられるいいスタジアムでしたね〜 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

グラスゴー中心部に戻ってくると、まさかの雨 ☔️

それでも4年近くもイギリスに住んでいると慣れたもので、フードを被って足早に駅へと向かいます。

エディンバラに帰ってきてから、濡れた服を着替えるついでに先ほどプリントしてもらったユニフォームを着てみることに。

緑のラインがうっすらチェック模様になっていて、意外とお洒落です!

ネームも入れて〝大満足〟のはずが、よく見てみると1つだけ不自然な箇所が。

なんと、プリントする際にシャツが伸び切っていなかったのか、番号の中に生地がめり込んでいるではないですか?!

えー、マジ?!

自分で直そうと頑張ったものの、先ほどプリントしたばかりなので剥がせる気配がなく、仕方なくカスタマーサービスに問い合わせてみましたが、

———ショップでの購入品に関しては、ショップでのご対応となります。

とのこと。

くそー、やられた。

翌朝、ロンドンに帰なければいけない自分にとっては残念ながら諦めるという選択肢しか残っていませんでした。

何となく嫌な予感はしてたんですけどね〜、あの彼は明らかに初々しすぎたし。でもまぁこれも旅の思い出ということで、部屋に飾っておくことにします。

結構凹みましたが…… 😂 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿

Celtic Park (セルティック・パーク)

グラスゴー中央駅よりダルマーノック駅で下車、徒歩15分

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