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イタリア・セリエA 2026-27|インテル vs ウディネーゼ

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今回はいよいよ、セリエAの名門「インテル・ミラノ」の試合を観戦します。

というわけで、ミラノ大聖堂のあるドゥオーモエリアから地下鉄を利用してホテルへ。

紫色のM5線、その終着駅である San Siro Stadio で下車。

出口は Stadio Meazza という表記になっており、インテルとミランのどちらにも配慮しているように見えて面白く思いました。

ちなみに、どちらも同じスタジアムを指しています。

改札を抜けると、イタリアを代表する巨大なスタジアムが見えてくる。

そして、遂にイタリア・サッカーの聖地へ!!

Stadio Giuseppe Meazza(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)、またの名を San Siro(サン・シーロ)🇮🇹

名前が2つある理由は、元々「サン・シーロ」と呼ばれていた場所を、スタジアムを所有するミラノ市が「ジュゼッペ・メアッツァ」という名前に途中で変えてしまったから。

それならやはり名前は1つだけ……かと思いきや、そうは問屋が卸さないのがサッカー文化の根付いたヨーロッパ。

このスタジアムを本拠地とする「インテル・ミラノ」と「ACミラン」はそれぞれイタリアを代表するビッグクラブであり、最高のライバル関係にありますが、現在のスタジアム名である〝ジュゼッペ・メアッツァ〟とは、実はインテルで長く活躍したレジェンドの名前なんですね。

インテルで活躍後は、ACミラン、そしてユベントスでもプレーするなど、イタリアの3大クラブを渡り歩いた稀有な経歴の持ち主(他にはバッジョ、イブラヒモビッチ、ピルロなど)として知られており、代表においても2大会連続でW杯優勝を果たすなど、ミラノだけでなく、イタリアを代表するサッカー選手として愛されてきたため、市がスタジアム名に相応しいと考えるのも無理はありません。

ただ、ミラン側からすると自分たちのホームでもある場所がライバルのレジェンド名になってしまうのは納得いくことでなく、ゆえに彼らは「サン・シーロ」という過去の名称で呼び続けているということです。

今年開催されたミラノ五輪の開会式にも使われた場所なので、もしかすると知らずにテレビで見ていた方も多いかもしれません。

五輪は権利問題が特に厳しいので、ジュゼッペ・メアッツァが正式名称にも関わらず、サン・シーロがオフィシャルのように説明されているのもまた面白い。

鉄製の柵で囲まれていて、スタジアムにはこれ以上近付けない。

しかし、本当に馬鹿デカい建物です。

アーセナルの本拠地「エミレーツ・スタジアム」の収容人数が6万なのに対して、こちらは8万ということなので、そりゃ大きいに決まってますね。

今夜の試合がますます楽しみになってきました。

そんなスタジアムの目の前にあるのが、この日お世話になる B&B Hotel San Siro というビジネスホテル。

試合後のカオスを心配する必要がない、まさにジュゼッペ・メアッツァでサッカー観戦をする人のためのホテルと言えます。

チェックインを済ませ、昨夜からの汗をシャワーで洗い流し、クーラーに当たりながらベッドで横になっていると、身体の力が抜けてもう動きたくなくなってしまいました。

それもそのはず、ロンドンが雨で15℃前後なのに対して、ミラノはおよそ30℃。気温差15℃近くにもなるわけで、疲れないはずありません。

出でよ、Deliverloo!

遅いランチのために再び外に出る気にもならず、仕方なく初日から〝切り札〟を発動。

食べ慣れた味のハンバーガーとポテトをジュースで流し込み、後はスタジアムが開園するまでベッドの上で体力を温存。

目を擦りつつ、早めにキックオフしていたトリノvsローマの試合をチェック。

お昼寝タイムが終わり、スタジアムに入れるキックオフ2時間前が迫ってきたタイミングでぼちぼち支度を始めます。

ロンドンと時差が1時間しかないのは良いですが、ナイトゲームの開始時刻が20時頃 → 21時頃になるのは結構大きな違いですね。

ホテルを出ると、既に血の気の多いインテリスタたちが路上に溢れていました。どうやらチームバスを出待ちしようと、道路脇を固め始めていたようです。

言葉が違うせいか、イギリスとは違ってどこか殺気立った雰囲気を感じます。

昔のSF映画に出てくる宇宙船のようなゲートからスタジアム入り。

スタジアムのゲートに入るには、「パスポート」を見せる必要がありました。イタリアではサッカーを観戦する際、身分証の提示が法律で決められているとのこと。

スタジアムの象徴的な柱、本物をようやく見れて感動。

ただ、厳しいチェックがあるわけではなく、さっと見られた程度でしっかり確認しているような感じはありませんでした。

荷物チェック、ボディーチェックを済ませて、チケットをスキャンしてゲートを潜ります。

セリエA第4節、インテル・ミラノ vs ウディネーゼ・カルチョ。

ジュゼッペ・メアッツァの入場プロセスは2段階で、まずはスタジアムの外を囲むゲートを潜り、そこからスタジアムまで歩いていって、実際に建物に入る前に再度チケットをスキャンします。

過激なサポーター(ウルトラス)の暴動やテロ防止のため、イタリアではこうした2重構造のスタジアムにすることが法律で決められているのだと聞きました。

手すりから身を乗り出してピッチを眺めるサポーターたち、テレビでよく見ていた光景がそこにあった。

———スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サン・シーロ)

イタリア・サッカー、〝カルチョ〟の歴史と伝統が詰まったスタジアム。

今回は「Poltroncina Rossa」というメインスタンド西側、中段の席を取りましたが、ピッチから近く、ある程度傾斜もあって見やすかったです。

イタリアのスタジアムは暴動防止策としてスタンドとピッチの間にフェンスやアクリル板が設けられていることが多く、あまりに前過ぎると視界にフェンスが入ってしまうため、少し上がった中段辺りが一番見やすい!

世界最高のWBの一人に数えられるフェデリコ・ディマルコの、輝く頭と左足に期待。

ウォーミングアップが始まると多くのインテリスタたちが柵から身を乗り出し始め、先に出てきたウディネーゼの選手たちに罵声を浴びせ、続いて入ってきたインテルの選手たちを大喝采で迎えます。

キックオフに近づくにつれて、酒を煽り、タバコを燻らせ、今宵の展望を議論し合うベテランの観客たちが少しずつスタンドの隙間を埋めていきます。

スタメン発表はかなり華やかで、照明のフラッシュが多くて目がくらくらしそうでした(笑)

バレッラ、バストーニ、エスポージト、テュラムなどがスタメンに選ばれた一方、ディマルコ、ラウタロといった一部の主力はベンチからのスタート。

まだまだ現役バリバリでプレーしているムヒタリアンは、シンプルに凄い。

アカンジ、そして新たにインテルに加わったストーンズという元シティコンビも先発でした。チャルハノールも見たかったですが、今節は残念ながら怪我で欠場とのこと。

ということで、まもなくキックオフ!

早い時間にインテルのゴールを見たいと思っていましたが、前半9分、16分と立て続けに失点し、キックオフから20分も経たないうちにウディネーゼに2点差を付けられるという思いもよらない展開に。

ウディネーゼは結構ガチムチな選手が多い気がします、普通に良いサッカーをしていました。

イタリア人は、本当によくスタジアムで叫ぶ。

スタジアムを埋め尽くす熱血インテリスタたちの怒りのボルテージが上がっていく様子は、彼らの身振り手振りなどから容易に理解できました。

そんな想いが届いたのか、26分にアウグストがようやく1点をもぎ取ると、今度は35分にバレッラが追加点!

一気に同点に追い付き、押せ押せムードを保ったまま後半に繋げます。

7万人超えのスタジアムの雰囲気は、やはり凄い。

ゴールの期待が高まるなか後半が始まると、57分にテュラムのゴールをぶち込み、遂にインテルが逆転に成功します!

パヴァール、リヴァプールから移籍してきたカーティス・ジョーンズなども登場すると、67分にピオ・エスポージトのゴールで4点目!

ずっと見たいと思っていたフェデリコ・ディマルコも登場すると、79分に追加点が決まって、これで5点目!

5点目のゴール直後のシーン。

ロスタイムにウディネーゼによく分からないゴールを決められて1点返されますが、5ー3で試合終了。

見事、インテルが打ち合いを制して勝ち点3を得るという結果になりました!

プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたマーカス・テュラム(左)。

初めてのセリエA、カルチョの熱気を実際に現地で十分に感じることができて、本当に最高の経験でした!

汗とタバコと酒の臭いから解放された、試合後のジュゼッペ・メアッツァ。

最近は凋落気味のイタリアですが、これだけサッカーが好きな人たちが自国にいるという事実は間違いなく今後の希望になるはず。

ポテンシャルのある国内選手も出てきているようなので、まだ時間は掛かるかもしれませんが、いつかまたイタリアが欧州を席巻する日を見れることを期待します。

2日後、今度はACミランの試合を観るためにまたスタジアムに戻ってきます。

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