イギリスで家族愛に溢れたクリスマスを過ごす

暮らし

2022年も終盤を迎えようとしているなか、遂に12月25日「クリスマス」がやって来た!

キリスト教圏の国においてクリスマスは一年で最も重要なイベントであり、人々が最も力を入れる時でもある。

イギリスではクリスマスグッズがハロウィーンを飛び越えて9月あたりから既に店頭に並び始めていて、それを見た時はさすがに驚いた。日本人からするとフライングし過ぎのように思えるが、奥さんが言うにイギリスでは特に珍しいことではないらしい。

9月に近所のガーデンセンターへ訪れた際に撮ったもの。まだ半袖のTシャツを着ていた頃だが、既にクリスマスムード。

日本では〝パートナーと過ごす日〟という感覚が強いクリスマスなのに対し、イギリスでは〝家族と過ごす日〟であり、というわけで我が家も親戚が集まる恒例のクリスマスパーティーに参加することに。

お昼過ぎに義父のお姉さんの家に到着後、コンサバトリーに集まって皆で団欒タイム。

コンサバトリー(Conservatory)とは、イギリスの家で一般的な庭に張り出したガラス張りのサンルームのことで、元々は大英帝国時代のイギリス人が南国から持ち帰った果実などを保存するための場所として作ったのが発祥だそう。

その後、ハーブなどの植物を育てる場所として使用されるようになり、現在では主に「くつろぎの場」としてイギリス人には無くてはならないスペースの1つとなっている。

なんやかんや2時間くらいコンサバトリーで軽く飲んだり食べたりした後、ホストである義父のお姉さんに呼ばれて全員がリビングへ。

長テーブルが用意されていて、自分の席には名前の書かれたカードとイギリスのクリスマスでは定番の〝クリスマス・クラッカー〟が用意されていた。このクラッカーは自分でパカンと開けるのではなく、隣の席の人に片方引っ張ってもらって開けるというイギリス独特のもので、同じくイギリス圏のカナダやオーストラリアなどでも一般的ということ。

真夏のクリスマス in メルボルン

オーストラリアといえば自分もワーホリで滞在していたが、夏真っ盛りのクリスマスというのはかなり新鮮だった。当時は学生寮に住んでいて、シェアメートのオージーたちが次々と帰省する中、部屋で寂しくぼっちクリスマスを迎えることになり、仕方なくスーパーでホールのチーズケーキを買って帰ったものの、一切れ食べた後に手が滑って残りを床にぶち撒けるという最高にハッピーなクリスマスを過ごした。

話が逸れてしまったが、クラッカーの中には紙で出来た王冠やなぞなぞが書かれた紙などが入っていて、ディナーが用意されるまでの間、自分は子供たちとその謎解きをしながら待っていた。

スターターのトマトクリームスープとカクテル・シュリンプが運ばれてきた後は、自由にビュッフェ・スタイル。

ヨークシャー・プディング、ローストビーフ、ターキー、スタッフィング、カリフラワーチーズ、そしてたっぷりのグレイビーソースという〝THE・イギリス〟といった感じのメニュー。

イギリス人はグレイビーソースが大好きでみんな沢山かけるのだが、正直、自分はそこまで好きでもない(笑)というのも、日本のソースほど味が濃くなく、なんだか味気ないあんかけをかけているような感覚になるからだ。市販の「HPソース」をかけて食べた方が絶対に美味しいのに、といつも思う。

ちなみにHPソースというのはイギリスの定番ソースで、家庭だけでなくレストランでも必ずと言っていいほど置いてある。味は日本のソースにビネガーを足したような感じで、酸っぱ美味しく、自分は結構好き。

おばあちゃんはダンスが好きで、毎週ダンスクラブにも通っている。元気だ〜

お腹が満たされた後は、みんなでボードゲームやクイズ大会をして楽しく過ごした。

そういえば「日本のクリスマスはどんな感じなの?」という質問もよく受けたが、普通にコージーコーナーでケーキ買ってきてお祝いする感じだよ、くらいしか言えずに困った(笑)

イギリスはクリスマスを、日本は正月をより重視して年末を過ごすという文化の違いを実感し、自分たち家族は疲れてきたので午後8時過ぎにお暇。

非常に楽しいクリスマスを過ごさせてもらった。

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今年の1月にイギリスに移住してきて、プレミアリーグにも観に行き、プラチナ・ジュビリーを経験した後に女王が亡くなり、首相が2人も変わり、ロシアが戦争を始めてインフレになり、W杯があったり……沢山色んなことがありましたが、来年こそは戦争も終わり、景気も良くなり、もっと人々が幸せになれる年になればと願いつつ、2022年を締めさせて頂きます。

いつも当ブログをご覧になって下さっている皆様、今年も1年ありがとうございました!

イギリスから、よいお年を!🎍

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