【ラグビー】聖地トゥイッケナムで日本vsイングランドを観戦!

イギリス観光

ラグビーW杯フランス大会もいよいよ間近に迫ってきた中、なにやら日本代表が聖地〝トゥイッケナム〟でイングランド代表とフレンドリーマッチを組むというニュースが入ってきた!

せっかくイギリスに住んでいるわけだし、大学時代に秩父宮ラグビー場に行って以来、ラグビー観戦も久しくしていなかったので、奥さんを誘って観戦しに行ってきた!

トゥイッケナム・スタジアムの雰囲気、マジで圧巻!

電車でスタジアムへ

ロンドン中心部からトゥイッケナムに向かうには、ウォータールー駅からオーバーグラウンドに乗ってトゥイッケナム駅まで向かうのが一番手っ取り早い!

写真でも分かるように、ウォータールー駅はめちゃくちゃ広く、乗り場も20以上あるので電光掲示板をしっかりチェックしないと迷ってしまいそう……

今回は19番線のホームから South Western Railway(SWR) に乗車。

周りには既にイングランド代表のユニフォームを着て気持ちを昂らせるラグビーファンが大勢!

乗ったところがなぜかファーストクラスの車両(もちろん無料)で、4人掛けの座席にはワイヤレス充電器が付いていた。〝どうせ大して使えないんじゃないか〟と思って試してみると、なんと意外にも(?)ちゃんと使うことができた(笑)

車窓を眺めながら、奥さんと今日の試合展開を予想し合う。

もちろんどちらも自国の勝利を願うわけだが、果たしてどうなることやら……

そんなこんなで電車に揺られること約20分、いよいよ最寄りのトゥイッケナム駅に到着!

駅前にはM&S(コンビニ型)があり、軽食を挟むことができる。

席は多くないがイートイン・スペースもあり、無料Wi-Fiやコンセントも完備。個人的にM&SのフリーWi-Fiはいつも繋がりがいい気がする。

コーヒー休憩を挟んで人の波が少し落ち着いてきたところで、いよいよスタジアムへGO!

ホコ天となった道を歩いて行くと、道路沿いにはホットドッグやバーガーなどの屋台が出ていたり、ラグビー応援グッズを売っているお店が多く見られた。

日本では政治的な事情から公共の場であまり見かけない旭日旗だが、欧米ではそのデザインが意外と人気だそうで露店でも多く売られていた。

日の丸の鉢巻をしている人も多く、近年の日本ラグビーの好成績のおかげかイギリスでも日本代表は意外と人気があるらしい。

ウェールズと日本の国旗を持った人が「Go Japan!!」とイングランドファンを煽っている光景も面白かった(笑)

そして、遂にトゥイッケナム・スタジアムに到着!

入場前にセキュリティー・チェックがあったものの厳しくはなく、ペットボトルの持ち込みもOKだった。ただ、A4サイズ以上の手荷物はスタジアム内への持ち込み不可とのこと。

というわけで、荷物はウェストポーチやショルダーバッグ程度に留めておくのがベスト。

1909年に建てられた建物は、ゲート前の銅像を見ても分かるように〝伝統〟が滲み出ている。

近くで見るとさらに迫力満点!!
それもそのはず収容人数は 82,000 らしく、浦和レッズの埼スタの超満員が60,000ちょっとというのを考えると満員時のトゥイッケナムがいかに凄いか(サッカーを知っている人には)分かる。

前週、イングランドは同じくトゥイッケナムでアルゼンチンに13年ぶりに敗北を喫しており、日本戦は絶対に勝ちに来るはず。大変なミッションかもしれないが、ブレイブ・ブロッサムズの皆さんには是非とも一泡吹かせてもらいたい。

いよいよラグビーの聖地へ

スタジアムの外にはビールやホットドッグ、ミートパイなど沢山のお店が出ていて、どこも長い行列が出来ていた。イギリスらしくギネスビールのお店や、シャンパンを飲める簡易レストランなどもあった。

スタジアムの入場ゲートでは、赤いジャンパーを着た女性スタッフたちがオープニングセレモニーの最終チェック中。

今回予約したのはL21番ブロックの席で、価格は70ポンド。チケット購入時に3Dビューアーで確認したのとほぼ同じ景色で、見晴らしが良く、上空近くを飛行機が通過していくのが印象的だった。

イングランド代表のスタメン発表時には炎が上がり、観客のボルテージも次第に上がっていく。

両国の国歌が流れた後、イギリスにおける第一次世界大戦の終戦記念日「Remembrance Day」の週ということもあってイギリス軍による慰霊セレモニーが行なわれた。

その後、ようやくキックオフ。

予想はしていたものの、試合は終始イングランドがパワーで日本を上回っているような感じでブレイブ・ブロッサムズのミスが目立ち、どこかいつもの日本ではないように感じられたが、これもアウェーの厳しさということ。

イングランド代表の応援歌『Swing Low, Sweet Chariot』がどこからともなく歌われ始めたかと思いきや、やがて会場全体を包み込むように大合唱へと変わっていく様子は、なんとも言葉では言い表せない神聖さがあった。これこそ、テレビでは絶対に伝わらない現地観戦の良さだろう。

最初のペナルティーキックをイングランド代表のスター選手であるオーウェン・ファレル選手に決められて前半を6ー24で折り返すと、後半もイングランドに押し込まれる時間が続き、1トライは返したものの、最終的には13ー52でノーサイド。

これまで未勝利だったイングランドに対して、今回こそはと期待していた人も多いと思うが完敗に終わった。悔しい……。

エラー|NHK NEWS WEB

選手たちもインタビューなどで答えている通り、やはり細かなミスが多かった。とはいえ、そのミスをさせたのは間違いなくイングランドからのプレッシャーだっただろうだし、もっと言えばそのイングランドの選手たちを後押ししたのは紛れもなく観客の圧倒的な声援だったはずだ。

試合終盤に発表された来場者数は 8,1087 人(収容人数 82,000人)ということで、ほぼ満員!!

ここまで多くの観客がいる中でスポーツを観たのは初めてだったが、やはり〝聖地〟と呼ばれるだけあって雰囲気は格別で、イングランドのファンのラグビー愛をしっかりと目に焼き付けることができて幸せだった。

勝利の美酒とはいかなかったがラグビーの聖地で対イングランド戦を観ることができたし、インターナショナルマッチで夫婦別々に応援するという初めての経験もできたので非常に楽しむことができた。

「サッカーと違って、ラグビーはファンが紳士だから好き」と奥さんが言っていたように、ファン層もサッカーに比べて比較的落ち着いた人が多いように見えたし、アウェーだからといって怖い思いをすることもなかった(笑)実際、自分の席の周りではイングランドの人と楽しそうに話している日本人もいたし、日本が攻め込まれている場面では「Go Japan!!」という声が普通にイングランドファンから投げかけられたりして驚いたが、それこそがきっと〝ラグビー〟というスポーツの良さなのだろう。

【アクセス】
ウォータールー駅からサウスウエスタン鉄道で約20分、トゥイッケナム駅で下車。スタジアムまで徒歩20分。

【番外編】ワールド・ラグビー博物館

スタジアムには「ワールド・ラグビー博物館」が併設されており、有料(大人:£12.50)だが予約すれば誰でも見学することができる。

イギリスのラグビーの起源を知ることができる古い展示がいくつもあったり……

世界ラグビー博物館というだけあって、世界のラガーシャツの展示コーナーもあった。

もちろん日本のシャツも展示されていて、ちゃんと認めてもらっている気がして嬉しかった(笑)

ラグビーをする上で欠かせない反射神経を測ることができるスペースや、オールブラックスの試合前の儀式として有名な〝ハカ〟を体験できるコーナーなど、子供と一緒に楽しめるスペースも。

博物館すぐ横にはイングランド代表のオフィシャルストアがあり、大勢の人で賑わっていた。

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