肌寒くどんよりした日が少しずつ多くなってきた、イギリス。
季節の変わり目は体調を崩しやすいということで、今回はイギリスの大手ドラッグストア「Boots」で購入できる市販薬について紹介していきたいと思います 💊
その前に、イギリスの医療事情について少し話しておくことにします。
(これが分かると、今回の記事を読む意味がより分かるはずなので……)
イギリスには、「NHS」と呼ばれる国民医療制度があります。
加入者は無料で医療を受けることができるのですが、日本のように自由に病院に行けるのでなく、まずは登録したかかりつけ医(GP = General Practice)で診察してもらわなければいけません。
ただそのGPの予約を取るのが大変で、うまく取れたとしても2週間後、酷い場合は1、2か月後という場合も…… 😅
そういうわけで〝医者に頼りたくない〟と考えるイギリス人は多く、多少の体調不良であれば市販薬を飲んで自力で治す、というのが当たり前となっています。
医療サイドも基本的には「熱が出たくらいで病院に来られても困る」というスタンスなので、向こうが重大と捉えない限りは、大きな病院へ紹介状を出してくれることも稀です 🏥
というわけで、ドラッグストアはイギリスで生きていくために重要なわけです。
今回は「Boots」というイギリスで最も有名なドラッグストアで購入できる「市販薬」について紹介してみました。
イギリスで体調不良になった時、どの薬を買えばいいか分からない時……是非、参考にして頂ければ嬉しいです 🙆♀️
総合風邪薬
まずは、一般的な風邪薬から。
「LEMSIP」は、イギリスで最も代表的な風邪薬の1つです。
熱を下げ、痛みを和らげる解熱鎮痛成分の Paracetamol(パラセタモール)や、鼻詰まりなどの血管収縮成分のある Phenylephrine Hydrochloride(フェニレフリン塩酸塩)が含まれています。
日本だとインフルエンザに罹った際は病院でタミフル等の「抗インフル薬」を処方してもらうのが一般的ですが、イギリスでは基本的には「風邪薬を飲め」と言われます。
写真を見てもらうと分かる通り、〝FLU = インフルエンザ〟にも対応しています。
「錠剤タイプ」とお湯に溶かして飲む「粉末タイプ」がありますが、個人的には粉末タイプが好みかもしれません。ハニーレモン味はホットドリンクとして意外に美味しく、しんどくて食欲のない時、喉が痛い時などであってもちびちび飲めるのでありがたいです。
風邪を引いたら、とりあえずこれを買って服用する感じです。
ちなみにMAXじゃない普通バージョンのものもありますが、違いは薬の〝含有量〟で、小柄な日本人なら通常のもので十分かもしれません 👍
- Paracetamol ☞ 解熱・鎮痛
- Phenylephrine Hydrochloride ☞ 鼻詰まり
解熱頭痛薬
先ほど紹介した総合風邪薬にも含まれている、パラセタモール。
総合風邪薬は色々な薬がミックスされている分、値段がお高めですが、とにかく〝解熱鎮痛だけでいい!!〟という方はこちらのパラセタモール単体を買うといいと思います。
1箱1ポンド程度と、かなり安く手に入ります。
トローチ/のど飴
「Strepsils」は喉の痛みを和らげ、殺菌する Dichlorobenzyl alcohol と Amylmetacresol という成分が含まれたトローチ薬。
のど飴と似ていますが、ちゃんとした「薬」として販売されているので服用する際は容量を守って正しく使うようにして下さい。
ハニー&レモン、ストロベリー、チェリー、オレンジ+ビタミンC など味のバリエーションが多いのも特徴で、自分も喉風邪のような症状が表れた際はよく買っています。
一方、こちらは自分がよく買う「のど飴」です。
「Jakemans」というブランドのもので、ハニー&レモンが特におすすめ。Boots だけでなく、M&S やサプリメントショップの Holland & Barrett などでも売られています。
人工着色料や甘味料が使われていないので、身体にも優しいのが嬉しいですね!
Lozenges ☞ 薬用キャンディー、トローチ薬
花粉症対策
花粉症持ちの自分は、その季節がやってくると必ず抗アレルギー薬を服用しています。
こっちはスギ花粉などはないのですが、代わりに芝(Grass)花粉という、よく分からないものが目や鼻を苦しめてきます……
というわけで、花粉症の季節がやってくるとイギリスでも花粉症対策の薬が一斉に店頭に並び始めるのを目にすると思います。
こちらは「One a Day」というもので、朝1錠飲めば1日OKというのがラクでいいです!
「Optrex」というブランドの目薬も、花粉症に悩む人におすすめ!
目が痒い時に使うとしっかり痒みが引く気がします、効果はあると思っています 🤣
ちなみに、イギリスには日本で一般的なスーっとする目薬がありません。イギリスでも織田裕二になりたいという方は、是非忘れずに日本から持参するようにしましょう ✨
Hayfever ☞ 花粉症
皮膚の症状全般
以前、手に湿疹ができてしまった時、奥さんが勧めてくれたのがこちらの「Sudocrem」という塗布薬。
奥さん曰く、イギリスでは肌荒れの万能薬として知られているそうです。赤ちゃんのオムツ荒れ(Nappy Rash)にも使われるそうですよ 👶
自分も何度か使ってみましたが、確かに良かった感じはします 👍
その他、Eczema(皮膚炎)、Surface Wound’s(切り傷)、Sunburn(日焼け)、Acne(ニキビ)など、皮膚に異常があった場合は大体はこれを塗っていればOK!
下痢止め
こちらは、Diarrhoea(下痢)を抑える薬。
医学用語なので難しいですが、医者に診てもらう時は自分で説明しなきゃいけないのでこれくらいの医学用語は覚えておいて損はありません。
発音は「ダエリア」です。
こちらは一般的な下痢止めですね。
自分は抗生物質を服用する際に、医師から使用を勧められました。
酔い止め
こちらは、酔い止め薬。
自分は乗り物酔いの経験がない人間なので、どれくらい効果があるかは定かではありませんが、うちのがきんちょは長距離移動の際に時々服用しています 🚗
その他
最後に、薬以外に Boots で買える便利グッズを幾つか紹介していきます 💡
まずは「マスク」ですね。
脱コロナをいち早く実現したイギリスというだけあって、最近はほとんどマスクを着けている人を見かけませんが、それでもマスクはちゃんと売られているので安心して下さい。
風邪を引いた時、エアコンが強すぎる部屋でシェアハウスをしなければいけない時、花粉症の時、ぜひ使いましょう 👍
次に絆創膏、イギリスでは Plaster(プラスター)と呼びます。
小さいものから大きいものまで、ウォータープルーフのものもあります。
日本と特に変わりませんね。
絶対無いと思っていた〝熱さまシート〟がイギリスにもあると分かった時の衝撃は、今でも忘れません。
Migraine は「偏頭痛」という意味ですが、自分は冷蔵庫で冷やして熱が出た時に使っています 👌
バイトで手荒れしてしまった際に購入した、絹手袋。
コットン100%なので通気性がよく、蒸れにくく、お肌に優しいです。
まとめ
というわけで、今回はイギリスのドラッグストア「Boots」で購入できる市販薬について紹介してみました!
どれを買えばいいか分からない際はカウンターに行って簡単に症状を伝えると、薬剤師の方が適切なアドバイスくれるので心配ありません 👌
ちなみに、自分は「パブロン・ビオフェルミン・太田胃酸」の3つは未だに使っています。
結論としては、〝イギリスの薬を頼りつつ、日本の薬も忘れない〟というスタンスでいるのが最善じゃないでしょうか?
身体に合わない場合もあるので、完全にイギリスの薬に頼り切るというのはやっぱり少し不安な気がしますね。
薬というのはある種「精神的安定」にも繋がるので、何かあった時にためにも使い慣れた薬を持参するのは正解だと思います!
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