先日、日帰りでブライトンにプレミアリーグの試合を観に行ってきたので、その時の様子を少し記録に残しておこうと思います。


ブライトンへは、ロンドンブリッジ駅からナショナルレールの Thameslink(テムズリンク)という路線を使ってブライトン駅まで1本で行くことができます。

ロンドンから約1時間ということで、ブライトンって意外とあっという間に行けてしまうんですね〜。
ブライトン駅は大きくて立派な駅でしたよ!

ブライトンと言えば、沢山の観光客で賑わう〝ビーチ〟のイメージが強いかと思います。
昔、メルボルンに住んでいた頃にブライトン・ビーチという場所を訪れたのを覚えていますが、こちらが本家本元の〝ブライトン・ビーチ〟に間違いありません。
ただし、この日は10月の終わりということもあって繁忙期に見られるような活気は全くなく、勿論、泳いでいる人など一人もいませんでした。
写真からも想像できると思いますが、小雨と海風で寒いのなんの……

有名なパレス・ピアと呼ばれる遊園地付きの桟橋にも入ろうかと思いましたが、有料とのことだったので今回は遠目から眺めるだけに。
空に響く幾つものカモメの鳴き声と、寂しげな海辺沿いの街の雰囲気は、映画『エンパイア・オブ・ライト』を思い起こさせました。

海岸沿いは人気がありませんでしたが、中心部にはカフェがあったり古着屋があったりして人が多かったです。近くに大学などもあるとのことで、学生も多かったように思います。
なんとなく、吉祥寺や下北沢といった雰囲気に似ているように感じました。
また、活気のある夏に戻って来れたらな〜と思います。

さて、街歩きの後はいよいよサッカー観戦に向かいます。

先程のブライトン駅から観戦者のための送迎列車が出ており、スタジアムまで無料で乗車することができます。
ブライトンのサポーターだけでなく、本日の対戦相手であるニューカッスルのサポーターもごちゃ混ぜになった満員電車に揺られること15分。
Falmer と呼ばれる、田舎町の小さな駅で下車します。

駅からはスタジアムが見えるので、後は人の波に乗って歩いていけばいいだけ。

というわけで、こちらが今回の最終目的地。
プレミアリーグ、 Brighton & Hove Albion FC の本拠地「American Express Stadium」です!

普段はアーセナルを応援しているわけですが、三笘選手が所属しているうちに一度はブライトンの試合を現地で観戦したいと思っていました。
チケットは公式ウェブサイトからリセールされたものを購入。
ブライトンはリセールであれば年会費を払っていない人でも自由にチケットを購入できるシステムのようなので、有難いですね!
(ただし、年会費は払っていないものの無料の会員登録はしました)

寒かったので、売店でホットドッグ(£6)を購入。
ケチャップやマスタードの付いていない(尋ねても無いと言われた)シンプルすぎるホットドッグでしたが、温かいパンと塩茹でされたソーセージのコンビネーションは意外にも Good 👌
ただ、これで£6は流石にちょっと高すぎますね…… 😅

というわけで、身体も暖まったところでいよいよキックオフ!!
エミレーツのようにスクリーンに〝We Are Arsenal!!〟みたいな格好良い演出映像が出るわけでもなく、選手入場まで結構あっさりしていた気がします。
クラブの公式ソング(?)は皆で合唱していましたが、試合前の高揚感という意味ではアーセナルの方が盛り上がるかな〜と思います。

ゴール裏には三笘選手の横断幕も出ていましたが、残念ながらこの日は怪我によりベンチ外でした。
それでも、先日の日本戦でゴールを決めたゴメス(🇵🇾)や、元イングランド代表のウェルベック、若きオランダ代表ヘッケ、カメルーン代表のバレバ、ガンビア代表のミンテなど、若さとベテランの融合、そして何より〝ビッグクラブに強い〟という不思議な力を持ったチームであるブライトン。

対するニューカッスルは、ゴードン、バーン、トリッピアー(🏴)、トナーリ(🇮🇹)、ヴォルテマーデ(🇩🇪)、ギマランイス、ジョエリントン(🇧🇷)……と、メンバー的には完全にビッグクラブと遜色ありません。
各国のスター選手が勢揃い、華があり豪華です。
そんな対照的な2チームですが、意外にも前半開始からブライトンがボールを支配する時間が続き、前半終了間際にスルーパスに抜け出したウェルベックが落ち着いて流し込み、ホームのブライトンが先制!!
ニューカッスル、実はブライトンに対しては相性が悪く、昨シーズンの対ブライトンの成績はFAカップでの対戦を含めて1分け2敗と一度も勝てておらず、いわゆる〝鬼門〟となっていました。
あれだけアーセナルをボコっておいて、ブライトンには全く勝てないというのが〝相性〟の面白いところかもしれません。
というわけで、ブライトンに先制されて不穏な雰囲気に包まれていたアウェースタンドでしたが、後半になって徐々に息を吹き返して来たチームを鼓舞するように熱のこもった応援が響くようになってきました。
その甲斐あってか、ペナルティーエリア内からのグラウンダーのクロスをドイツ代表のヴォルテマーデが洒落たヒールキックで流し込み、ニューカッスルが終盤になってようやく同点に追い付きます!!

その後も、ニューカッスルに押されつつあったブライトン。
DFがニューカッスルのチャンスの芽を積むクリアをすると、皆で総立ちになって選手を褒め称えます。
自分の前に座っていた高齢のご夫婦に至っては、旦那さんが奥さんに何か話しかけた瞬間、奥さんが大声で、
———Shut up!!!!
と、一喝。
それだけ真剣に、熱のこもった応援をしていました。
すると、迎えた後半40分。

サポーターたちの頭に引き分けの文字がよぎり始めた頃、ニューカッスルの息の根を止めたのはまたしても男!!
ウェルベックの本日2点目となる勝ち越しゴールで、勝負あり。
来年のワールドカップ、イングランド代表にサプライズ選出なんていうこともひょっとするとあったりして 🏴

というわけで、ホームのブライトンが強豪ニューカッスル相手に貴重な勝ち点をもぎ取りました 👏
一方のニューカッスルはまたしても勝つことができず、ブライトンとの相性の悪さをより一層印象付けてしまう結果に。
最後にブライトンに公式戦で勝利したのは、かれこれ2023年まで遡ることになるそうです。
試合後は、オフィシャルストアを覗いてみました。

1階には衣類や雑貨などのグッズが、2階はユニフォーム専用のフロアとなっていました。

三笘選手のユニフォームだけ2列ということで、やはり人気があるんでしょうね〜。
本当は自分も試合前にユニフォームを買ってブライトンを応援するつもりだったのですが、混んでいたので試合後になってしまいました。
今月はカラバオカップのアーセナル戦があり、自分もエミレーツに参戦予定ですが、その際に三笘選手を見れたらいいな〜と思っています。
流石に、その際はブライトンのユニフォームを着ることはできませんが 😂

スタジアムからの帰りは、ご覧の通り、大渋滞……。
最寄り駅が1つしかないこと、駅の規模、15分間隔でやって来る電車などの要素が合わさり、なかなかのカオスを引き起こしていました。
スタジアム前から列に並び始め、電車に乗れたのは1時間近く経ってからだったかもしれません。ほぼほぼ〝ディズニーランド状態〟と思って頂いて構わないかと思います。
スタジアムを出て多くのサポーターが猛ダッシュで駅に向かう様子を面白おかしく見ていましたが、その理由をしっかり学ぶことができました 😂
バス(無料らしい)でもブライトン駅まで戻れるようなので、むしろそちらの方が早いかもしれません。

というわけで、ヘロヘロになりながら無事にロンドンに帰ってきました。
冷え切った身体が無性にカツカレーを欲しがったため、迷わず Wasabi へ 🍛
今日は忙しくてほとんどまともな食事にありつけていなかったので、我を忘れてむさぼり喰いました(笑)
スタジアムで美味しいカレーが食べられる日本、やっぱりちょっと恋しくなっちゃいますね 🇯🇵

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